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2021 年度 実施状況報告書

人口減少地域における強度行動障害のある人々の身体拘束に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01978
研究機関山口県立大学

研究代表者

勝井 陽子  山口県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (10567217)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード強度行動障害 / 身体拘束 / 知的障害 / 自閉症スペクトラム障害 / 障害者虐待
研究実績の概要

2021年度は、知的障害や自閉症スペクトラム障害等の強度行動障害の状態にある人々の社会的状況について、対象とする人口減少圏域の概況と全体の概況についての把握、また地域特性についての傾向を把握するための事前調査を実施した。
強度行動障害の状態にある人々の支援施策にかかわる動向調査の中において、障害支援区分認定における行動関連項目10点以上の人々と、また行動関連項目10点以下の人々の地域における人口状況について、行動関連項目10点以上の人々の圏域内における現在の障害福祉サービス等の利用状況について、また、地理学的移動状況の把握の為、所在について等の調査を実施し、調査結果についての分析を開始した。
また、強度行動障害のある人々に対する身体拘束、障害者虐待についての社会的背景について関連する資料の収集をおこない先行研究の整理を行なった。また、障害者虐待の現状として、『「障害者虐待の防止,障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果報告書』について,2015年度から2019年度までの5年間の同報告書における「障害者福祉施設従事者等による障害者虐待」等において、強度行動障害の状態にある人々が受ける虐待の状況やその要因とされるもの、特に障害福祉サービスの種別や虐待者の属性、障害のある人々がおかれている状況についての分析をおこなった。そして、それらを踏まえ今後の調査項目の検討、準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度は、コロナ禍により研究全般において出張等ができず遅れが生じている。特に、障害者支援施設に訪問調査予定であったが、コロナ患者発生等により訪問が困難な状況となり、予備調査の実施が困難となった。そのため現在、研究の進捗がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

障害者支援施設に関する身体拘束についてのアンケート調査を実施する。また、障害者支援施設を利用される方への身体拘束の実際について、インタビュー調査を実施する。同時に障害者に対する身体拘束についての事例の蒐集および文献の蒐集をおこない、身体拘束に関する社会的対応の状況に関する分析の準備を進める。
感染症の状況を注視しながら進めるものであるが、今後、調査から得られたデータをもとに、研究成果を論文にまとめていきたい。

次年度使用額が生じた理由

(理由)コロナウィルス感染拡大防止の観点から、当初予算を確保していた出張ができなかったため次年度使用額が生じた。また、出張実施に伴う謝金が発生しなかったため次年度使用額が生じたためである。
(使用計画)次年度の旅費等として、コロナウィルス感染が落ち着き次第使用する予定である。また、調査、研究活動に伴い謝金を使用していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果報告書』における5年間の障害者虐待の現状―知的障害のある人への虐待の集中-2022

    • 著者名/発表者名
      勝井陽子
    • 雑誌名

      山口県立大学社会福祉学部紀要

      巻: 28 ページ: 73-84

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 強度行動障害と社会的支援2022

    • 著者名/発表者名
      勝井陽子
    • 学会等名
      令和3年度TEACCHトピックセミナー
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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