研究課題/領域番号 |
21K01994
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
藤田 純一 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (00533861)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ひきこもり / 遠隔健康医療相談 / オンライン / CRAFT |
研究実績の概要 |
社会的ひきこもり者は統合失調症や発達障害など医療評価が必要な事例が半数以上を占めるが、ひきこもり当事者が来談できぬまま相談に至らぬ事例が多い。ひきこもり当事者が生活する場で相談が展開できる家族向け遠隔健康医療相談がひきこもり当事者の生活する場以外で行われる来談形式の家族向け相談と比し相談の利便性も高いためにひきこもり当事者およびひきこもり当事者家族の心理的ストレスを解消する上で有利になる可能性があるが、ひきこもり当事者の家族向け遠隔健康医療相談に関する資料に乏しい。本研究では、社会的ひきこもり者の家族を対象とした遠隔健康医療相談と、従来型の来談式の家族相談とを準実験的方法によってそれぞれ測定することで、遠隔健康医療相談と従来型の対面健康医療相談によるそれぞれの群での家族の心理的ストレスおよび困難感の変化、ひきこもり当事者への医学的評価の実施達成率、家族の満足度、その後のひきこもり当事者の社会機能の変化の差異を探索的に検討し、その実用性を検討することを目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ひきこもり児・者の家族を対象とする支援を計画していたが、当初ひきこもり児・者の臨床情報の取得をすることを計画に入れていたこともあり、対象者以外の個人情報を研究にひきこもり当事者の同意なく用いることに関して倫理的配慮の準備が十分に必要であった。倫理審査に時間を要したため、実施は次年度からのスタートとなる予定。
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今後の研究の推進方策 |
オンライン支援のためのプラットフォームを発注し、実施者に対してはCRAFTの研修を行う予定である。すでに対象者の募集は青少年相談センターより募っており、順次対象者がエントリーする予定となっている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍にて予定していた予算利用がうまくできなかった。2022年度は本格始動し、オンライン支援のためのシステムの確定、関係者リクルートのための広告、実践、データ収集を開始する予定。
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