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2022 年度 実施状況報告書

介護人材確保に向けた新たな試み― 多職種連携による 介護ロボットの効果的な活用ー

研究課題

研究課題/領域番号 21K02003
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

壬生 尚美  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (40312186)

研究分担者 森 千佐子  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (00310227)
永嶋 昌樹  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (80439009)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード介護ロボット / 介護老人福祉施設 / 多職種連携
研究実績の概要

本研究課題は,介護度が重度化する介護老人福祉施設における介護ロボットの介護サービスへの適用にあたり,導入条件及びその問題点の構造を明らかにし,多職種連携による利用者及びサービス提供者双方のニーズに沿った介護ロボットの効果的な導入のための具体的な方策,発想・工夫を探り,魅力ある導入・システム化への課題を明確にすることである.そのため,これまで開発された介護ロボットの有効活用状況や課題を全国的なレベルで把握することによって,利用の実態やそこで働く専門職の意識を明らかにし,介護ロボット導入に関する課題を明確にすることを目的に調査した。
研究方法は,2022年6月~7月,47都道府県の介護老人福祉施設835施設(全国8,234施設の1割程程度2021年10月現在)に,無作為自計式郵送調査を日本社会事業大学社会事業研究所研究倫理委員会の承認(21-1201)を得て実施した.
その結果、①施設長宛(回収率15.9%),②介護職員5名(統括介護長1名,介護福祉士養成校卒業生とそれ以外の職員でフロア・ユニットリーダー1名ずつ,介護福祉士養成校卒業生とそれ以外の職員で入職2年未満1名ずつ)を各施設選出していただき487通回収した.③介護支援専門員、看護職主任、機能訓練指導員など多職種については,308通回収できた.現在,IBM SPSS StatisticsV25を用いて,単純集計を行い,傾向を把握している.施設長宛の調査については,第65回老年社会科学会(2023年6月18日),日本社会事業大学第61回社会福祉学研究大会(2023年6月24日)において報告予定である.介護職員及び他職種に関する調査項目についても,年齢,役職,経験,施設形態,職種別,地域間等について比較検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では,令和3年度に47都道府県の介護福祉施設に郵送調査を実施する予定であったが,コロナ禍のため調査の準備が遅れてしまった.令和4年度に予定していた郵送調査を実施することになったため,やや遅れいる.現在,郵送調査を行い(回収率15.9%),その結果を分析中である.
調査結果を踏まえて,介護ロボットを複合的に利用している施設に訪問調査を行う準備をしている。

今後の研究の推進方策

47都道府県の介護老人福祉施設の施設長宛郵送調査の結果を元に,介護ロボットを複合的に活用し,有効利用している施設に訪問調査を行う。施設長,介護職員,他職種にインタビューを行い,介護ロボット使用体制づくりの構築を検討する予定である。
現在,介護職員,他職種の意識調査についても分析中である。
これらの成果については,介護福祉学会,老年社会学会等で報告する予定である。

次年度使用額が生じた理由

令和3年度予定していた47都道府県の全国調査が,コロナ禍で準備が遅れ、令和4年に
実施することになった。そのため、郵送料、データ入力費用などの必要経費が生じたた,
令和4年度は、全国規模の調査を行い,その結果を踏まえて,複数介護ロボットを使用している施設に訪問調査をする計画である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 介護老人福祉施設における介護ロボットのサービス適用に関する実態調査:47 都道府県の施設長への無作為自計式郵送調査結果から2023

    • 著者名/発表者名
      壬生尚美、森千佐子、永嶋昌樹、長谷部裕美
    • 学会等名
      第65回日本老年社会科学会

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公開日: 2023-12-25  

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