研究課題/領域番号 |
21K02016
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研究機関 | 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門) |
研究代表者 |
末光 茂 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 所長 (80235837)
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研究分担者 |
松本 好生 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (70728708)
神崎 晋 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 研究員 (90224873)
後藤 祐之 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (90868449)
塚原 貴子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (10155335)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新型コロナウイルス / COVID-19 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス(以下、COVID-19)感染が障害者施設に及ぼす影響を明らかにすることを目的に、中国地方5県の知的障害者施設と重症心身児者施設の合計125施設を調査協力施設として選出した。施設職員への調査内容は、COVID-19が利用者の心身に及ぼす影響および職員自身のストレスについて調査した。施設管理者には、 COVID-19の感染者数、クラスター数・濃厚接触者数などの実態調査と、感染拡大防止への取り組みを調査した。125施設中、同意の得られた47施設(37.6%)へ調査用紙を送付した。回収率は、施設職員1,122人中469人(41.8%)、施設管理者89人中63人(70.8%)であった。2022年度 に調査結果を集計、分析する。 国際比較は、COVID-19の累積患者数・累積死亡者数を指標として検討した。データリソースは各国保健省HP、WHO公開情報ダッシュボード:https://covid19.who.int/[20211202]。特徴的な4か国(米国・英国・日本・フィンランド)を抽出しサーベイランスを実施。COVID-19の累積患者数が、米国14,550人、英国15,068人に対し、フィンランド3,404人、さらに日本は1,366人と米英の10分の1以下であった。人口10万人あたり累積死亡者数は、米国234人、英国214人に対し日本15人、フィンランド24人と大きな差をみせている。 COVID-19・知的障害者・患者数・死亡数をキーワードにし、231の文献を検討した。米国の547医療機関の横断研究によると、「知的障害者は、その他の人に比べて死亡率が6倍高い」との結果が示されており(Gleasonら,2021)、これらの差が生じる要因について、2022年度に実地調査を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大により、国内外で計画していた訪問調査が実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に実施したアンケート調査の集計、分析を進めるとともに、日本知的障害者福祉協会と共同で、新たな調査を行う予定である。 COVID-19の感染状況を勘案しながら、アメリカとスイスでの現地調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の感染拡大により、2021年度に計画していた国内外の実地調査を行うことができず、2022年度に順延して実施する予定である。
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