研究課題/領域番号 |
21K02016
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研究機関 | 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門) |
研究代表者 |
末光 茂 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 所長 (80235837)
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研究分担者 |
松本 好生 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (70728708)
神崎 晋 社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 研究員 (90224873)
後藤 祐之 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (90868449)
塚原 貴子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (10155335)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新型コロナウイルス / COVID-19 |
研究実績の概要 |
令和3年度に、中国地方5県の知的障害者施設と重症心身障害児施設を対象に実施した調査結果を集計・分析し、以下の関連学会等で報告した。 重症心身障害療育学会では、「知的障害者施設および重症心身障害者施設における新型コロナウイルス感染(COVID-19)と管理者の不安の検討」の演題で、管理者はクラスターの発生を予防する為に行っている「マスク着用の徹底」などのケアの調整に不安を感じていること。その不安は感染者あり群より感染者なし群において有意に感じている結果から、不安は、感染者を出さない為の予防行動を強化し、感染者やクラスター、濃厚接触者の減少に有効であったといえるが、管理者のストレスを増強させていると推察されることを報告した。この発表については、令和6年3月発刊予定の「重症心身障害の療育 第19巻1号」への掲載を要請されており、執筆作業を進めている。 日本発達障害学会では、「新型コロナ感染症予防活動の心身への影響-知的障害者施設職員が捉えた影響-」の演題で、COVID-19による日常生活の制限やマスクの着用が、利用者の生活に影響を及ぼしたこと。職員の家族構成によって利用者に及ぼす影響にいついての評価が異なることについて報告した。 日本産業ストレス学会では、「コロナ禍(COVID-19)での知的障害者施設職員の職業ストレスと職種の関連」と題し、医療職が、生活支援職、相談職に比べて優位にストレスが高かったこと、また同僚からのサポート支援を受けていたことを報告した。 さらに国内においては、日本知的障害者福祉協会の調査研究委員会と連携し、全国規模の調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国内の調査と、関連学会での調査結果の発表は計画通りに遂行できた。 しかし、国外での調査については、新型コロナ対策として国外出張を自粛していたため、令和4年度も実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ対策が緩和されたことから、実施できていなかったWHOでの聞き取り調査と、フィンランド、ベルギー、イギリスでの実地調査を令和5年度中に行う。 また、今後の動向で、計画が予定通りに進まない場合には、研究期間の1年延長を申請し、計画を達成できるように努めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症対策として国外出張を自粛していたため、計画していた国外での現地調査が実施できなかった。 令和5年中にWHOおよび、フィンランド、ベルギー、イギリスでの調査を計画している。
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