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2023 年度 実施状況報告書

新型コロナウイルスが知的障害者施設にもたらした影響の学際的及び国際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02016
研究機関社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門)

研究代表者

末光 茂  社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 所長 (80235837)

研究分担者 松本 好生  新見公立大学, 健康科学部, 教授 (70728708) [辞退]
神崎 晋  社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 研究員 (90224873)
後藤 祐之  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (90868449)
塚原 貴子  川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (10155335) [辞退]
狩谷 明美  社会福祉法人旭川荘(総合研究所特別研究部門), 特別研究部門, 研究員 (50413464)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード新型コロナウイルス / COVID-19
研究実績の概要

日本知的障害者福祉協会の調査研究委員会に協力し、国内の知的障害児者施設を対象としたCOVID-19に関する実態調査を実施した。その結果、日本の知的障害者はアメリカ・イギリスと比べて感染者数、死亡者数とも低い状況にあることが明らかとなった。なお、感染者の後遺症についても調査したところ、一般成人(約10%)はもちろん児童(3.9%)と比較しても低い結果であった。自己表現の困難な知的障害者では行動面の変化から推測する以外に方法がないことから、後遺症の潜在者がいる可能性が推測されており、継続的なフォローの必要性が指摘されている。
令和5年7月にフィンランドでの実地調査を行った。フィンランド国立保健福祉研究所では、COVID-19に関する日本知的障害者福祉協会の実態調査の結果を紹介し、フィンランドとの比較について協議を行った。フィンランドも日本と同様に感染者数、死亡者数が少ないことがわかった。令和6年度のWHO訪問後、再度この点に焦点を当てた情報交換を行うよう調整をする予定である。
令和3年度に発表した「知的障害者施設および重症心身障害者施設における新型コロナウイルス感染(COVID-19)と管理者の不安の検討」は、感染を経験していない施設職員の方が経験施設の職員より不安感が高いことから、不安感が予防効果を生んでいると推測され、注目された。論文は査読を終え、「重症心身障害の療育 第19巻 第2号」に掲載予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナの感染症対策のため、令和5年度に予定していたフィンランド、ベルギー、イギリスでの実地調査のうち、フィンランド以外は実施できなかった。

今後の研究の推進方策

実施できていない国外での実地調査を、令和6年10~11月にWHO、令和7年2月にイギリスで実施する予定である。
令和6年8月5~8日にシカゴで開催される国際知的・発達障害学会(IASSIDD)の世界会議において「重症心身障害児者のgood practice」をテーマとしたkey note lectureを要請され、引き受けている。その際にCOVID-19への対応についても言及する予定であり、あわせて特別研究グループ SIRG Health のメンバーでもある他国の研究者とCOVID-19に関する対応と成果、課題を中心に情報交換を行う。あわせて調査訪問先の再調整を含め、国際比較の内容を深める予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症対策のため、予定していた国外での実地調査が行えなかった。

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公開日: 2024-12-25  

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