研究課題/領域番号 |
21K02075
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
等々力 英美 琉球大学, 医学部, 客員研究員 (60175479)
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研究分担者 |
武藤 倫弘 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30392335)
渡辺 賢二 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (50360938)
伊藤 早苗 琉球大学, 医学部, 准教授 (50610846)
名嘉地 めぐみ 琉球大学, 医学部, 講師 (60632015)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 社会経済因子(沖縄) / 母子相互関係 / 腸内細菌叢 / 家庭・地域 / 小児肥満因子 / 断面研究 |
研究実績の概要 |
地域住民を対象にした無作為割付による食事介入研究(チャンプルースタディ)を継続的に実施し、近年は、学童と親(延べ約3,000人)を対象とした小学校区単位の介入研究を行ってきた。この研究を一貫して持続的に発展させるために、対象を食習慣が固定する前の幼児(0.5-5歳児)を対象に親(特に母親)の食習慣が与える影響因子を、客観的に把握することが重要であることが考えられた。近年、腸内細菌叢組成と食事・肥満との関連性が急速に明らかになり、小児肥満が腸内細菌叢や行動因子が、どのように影響し、これらの関係因子を明らかにする重要性が指摘されている。特に、母親と子供の食習慣が腸内環境に与える相互的影響因子を家庭および地域の両方で横断的に探索し、両者の食習慣の相関と腸内細菌叢の分布を示す基礎的データの測定は、今後の疫学研究に重要な知見となると考えられるが、わが国においてほとんど実施されていないのが現状である。本研究において、母子の食習慣が腸内細菌叢に与える影響因子が明らかになれば、幼児の早期の肥満リスクの解明に貢献すると考えられる。 本年も沖縄県における新型コロナウイルス感染症の感染持続により、対象となる保育園施設の入園禁止措置が継続した。保育園施設の管理責任者への協力依頼が困難であり、保護者および児童からの腸内細菌測定のための試料収集は不可能であった。 これまでに収集した沖縄における母子の食習慣と社会経済因子との関連性について、基礎的なデータの収集と解析を持続した。2023年に入り、感染状況は落ち着きを見せ始めており、保護者・保育園からの協力が期待できると思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象となる沖縄県の母子が在園する保育園の入園禁止措置が実施されていた。このため、沖縄県保育園園長会および沖縄県保育所協会担当者との協力依頼の開始が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
沖縄における新型コロナ感染症の感染状況は、2023年に入り、感染状況は落ち着きを見せ始めており、保護者・保育園からの協力が期待できると思われる。沖縄県園長会および沖縄県保育所協会担当者との協力依頼が期待できる。また、在園保育園児と母親の協力の促進により研究実施の進展が可能である。
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次年度使用額が生じた理由 |
対象となる沖縄県の母子が在園する保育園の入園禁止措置が実施されていた。沖縄県保育園園長会および沖縄県保育所協会担当者との協力依頼の開始が遅れ、在園の幼児及び母親の生体試料の収集が不可能であった。 沖縄における新型コロナ感染症の感染状況は、2023年に入り、感染状況は落ち着きを見せ始めており、保護者・保育園からの協力が期待できると思われる。沖縄県園長会および沖縄県保育所協会担当者との協力依頼が期待できる。また、在園保育園児と母親の協力の促進により研究実施の進展の見込みがあること、計画実施の遂行は可能である。
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