高齢者の社会関係を支える方策を探ることを目的とした。 ①ユニット空間は、コロナ禍や看取り時のケアに有効だった。しかし、高齢者の生活・交流活動への課題があった。②ユニット型特養入所者の家族関係介入により、高齢者と家族の気持ちが安定するケースや、居室環境整備につながるケースが出現した。③地域ケア拠点調査では要支援者は就労を含む社会参加が難しいことがわかった。他方、高齢者の社会参加介入によって、仲間づくりや地域活動参加への意欲に応えることができた。 以上から、住まう場所に関係なく、高齢期の社会関係を支えることと社会参加の機会をつくることは、まちづくりとして行うことが有効だと考えられた。
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