毎年発生しているヒスタミン食中毒は、ヒスタミンの多量摂取が原因となっており、その食中毒を予防するために、すでに蓄積した食品中のヒスタミンを無毒な形に変換して除去できるか検討した。植物由来のジアミンオキシダーゼを利用し、植物のペーストまたは植物から抽出した酵素を食品に塗布する処理の効果を調べた。その結果、豆苗由来の粗酵素液を約200ppmのヒスタミンを含有するサバ筋肉の試料に添加し25℃で24 時間反応させたところ、80%以上のヒスタミン減少が観察された。豆苗粗酵素液を使用することで食中毒が防止できる濃度までヒスタミンを減少できる可能性が示唆された。
|