中古住宅の資産価値や流通の活性化に関しては、海外の制度や実践例があるが、日本社会への応用には課題がある。リフォームや住宅管理方法に関する情報も増えつつあるが、個別性の高い戸建て住宅と居住者、業者との関係等は個人の生活領域にも踏み込む学際的研究領域で発展途上である。 本研究の日本の都市部の実態を踏まえた住居管理モデルにより、居住者の管理行為を支援する職能が確立し、継続的に運用するシステムを構築することで、住宅リフォームの推進や既存住宅市場の活性化に寄与できる。さらに空き家問題の解決の糸口ともなり、わが国が目指す持続可能な住環境整備に貢献する。
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