研究実績の概要 |
橙系果肉サツマイモ品種に含まれると予測されるサツマイモ品種コガネセンガンより同定されたβ-ダマセノン前駆体物質とは異なる前駆体物質の単離を試みた. 蒸煮サツマイモのエタノール抽出液をヘキサンを用いた液―液抽出により, 水層とヘキサン層に分けた.その中から, 水層に含まれるβ-ダマセノン前駆体物質をSEPABEADカラムクロマトグラフィーに供した.SEPABEADカラムクロマトグラフィーによって得られた画分を酸熱処理を行い, β-ダマセノンが検出される画分をGC-MSにより探索した.β-ダマセノンが確認された画分について, 次にODSカラムクロマトグラフィーに供した. ODSカラムクロマトグラフィーによって得られた画分を酸熱処理を行い, β-ダマセノンが検出される画分をGC-MSにより探索した.β-ダマセノンが確認された画分について, さらにゲルろ過カラムによる分画を進めた.ゲルろ過カラムクロマトグラフィーによって得られた画分を酸熱処理を行い, β-ダマセノンが検出される画分をGC-MSにより探索した.β-ダマセノンが確認された画分について, さらに高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を用いたODSカラムによる最終分画を行っている.HPLCでは, まだ複数のピークが確認されているが, 明確に分離できていることから, β-ダマセノン前駆体の精製が順調にできると考えている.
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