オレンジ色果肉サツマイモ品種ハマコマチ由来β-ダマセノン前駆体 (compound2) の単離同定を試みると共に,製造工程を工夫することによる芋焼酎中のβ-ダマセノン量の増加を試みた.蒸煮芋抽出液を用いて種々のカラムクロマトグラフィーに供し,精製を試みたが単離同定まで至らなかった.そこでハマコマチを用いた芋焼酎中のβ-ダマセノンの増加方法について,酵素,蒸留pH,蒸留時間の3点で検討すると共に,前駆体の構造につながる情報を取得することを目指した.その結果,いずれの結果においてもcompound 2もcompound 1の特徴と類似しており,compound 2も配糖体であると強く示唆された.
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