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2023 年度 実施状況報告書

出産前段階における家族形成への新型コロナウイルス感染症の影響

研究課題

研究課題/領域番号 21K02148
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 ゆかり  大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 特任准教授 (90399618)

研究分担者 三田 貴  京都産業大学, 国際関係学部, 教授 (00456956)
樺山 舞  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50635498)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード社会的赴任 / 新型コロナウイルス感染症 / 家族形成 / 不妊治療 / 労働状況
研究実績の概要

本研究では、新型コロナウイルスの感染拡大で引き起こされるさまざまな経済的・社会的影響など複雑な状況にある「コロナ禍」により困難を抱えている夫婦の家族形成の実態を明らかにし、声を上げにくい夫婦の家族形成を中心とした社会的課題を同定する。新型コロナウイルス感染症の対策や政策の社会的インパクトを評価し、国際比較による日本社会が抱える家族形成(出産前段階におけるパートナーシップ形成)の課題を出発点としつつ、国際的な発信を念頭に置いた具体的な対応方策の創出を目的とする。
本研究では、新型コロナウイルス感染症により生じた社会システムの急激な変化による夫婦の家族形成への影響について、以下の2側面から検討し政策提言を行う。
①国際比較調査:新型コロナウイルス感染症の家族形成への影響を国際比較による考察によって、コロナ禍の家族形成の状況と支援制度の課題及び介入すべき点
を抽出する、②夫婦調査:①で抽出した課題を踏まえて、子どものいない夫婦への新型コロナウイルス感染症の家族形成への影響を新型コロナウイルス感染症の流行前後で比較分析を行う。
②夫婦調査を行うため、新型コロナウイルス感染症の大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会の承認を受けたのち、ウェブ調査を実施した。インターネット調査会社により、インターネット調査会社のモニター(20~49歳の既婚男女)に対して、健康と労働の社会経済的状況を尋ねるインターネット調査を2022年に実施した。2020年の時に実施した項目と比較するため、この時点の調査項目をベースとして新型コロナウイルス感染症の状況を考慮して、新型コロナウイルス感染症の影響下における生活の質問項目を追加して実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

②夫婦調査は実施し、分析結果を国際学会で発表するところまで進んでいるが、①国際比較調査の実施ができていないため、研究の進捗頂上としてはやや遅れていると判断している。

今後の研究の推進方策

インタビュー調査を予定していたが、予定していた調査数が集まらなかった。次年度に調査を持ち越し、調査方法と調査時期の再検討によって調査を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

国際学会での発表2回分と国際調査の実施を次年度に持ち越したため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Impact of the COVID-19 pandemic on family formation decision: A Japanese perspective2023

    • 著者名/発表者名
      Yukari ITO
    • 雑誌名

      The 19th EASP conference programme booklet

      巻: 1 ページ: 126

    • 査読あり
  • [学会発表] Impact of the COVID-19 pandemic on family formation decision: A Japanese perspective2023

    • 著者名/発表者名
      Yukari ITO
    • 学会等名
      The 19th East Asian Social Policy Conference East Asian Social Policy Research Network, at Sydney, Australia
    • 国際学会
  • [学会発表] 地域在住高齢者における生活満足度に関連する要因の検討:孤独感とソーシャルサポートの観点より2023

    • 著者名/発表者名
      富永優里,木戸倫子,赤木優也,Li Yaya,藤原菜摘,西田芽生,神出計,樺山舞
    • 学会等名
      第18回日本応用老年学会大会
  • [学会発表] コロナ禍における高齢者の外出行動の地域差の検討2023

    • 著者名/発表者名
      藤原菜摘,Li Yaya,呉代華容,木戸倫子,神出計,樺山舞
    • 学会等名
      第65回日本老年医学会

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公開日: 2024-12-25  

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