本研究は,学校教育における住教育に着目し,カリキュラム・マネジメントの視点を取り入れた住教育プログラムを構築することを目指したものである。まず,学校教育における住教育の位置付けを整理するために,各教科の学習指導要領や教科書から、家庭科住居領域とのかかわりを分析した。その際に,カリキュラム・マネジメントについても考察し,教科等横断的な視点から住教育をとらえ直した。次に,中学校・高等学校の家庭科教員を対象とした調査を実施し,家庭科住居領域の指導の実態を把握して課題を明らかにした。その結果を踏まえて,住教育を教科等横断的な指導により実践することの可能性を見出した。
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