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2023 年度 実績報告書

演劇的手法を用いた学習活動における教師の主導性と学習者の自律性

研究課題

研究課題/領域番号 21K02192
研究機関東京学芸大学

研究代表者

渡辺 貴裕  東京学芸大学, 教育学研究科, 准教授 (50410444)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード演劇的手法 / ドラマ教育 / 道徳教育
研究実績の概要

2023年度は、実践研究の基盤として、自身が主宰する「学びの空間研究会」の例会を、関東で1回、関西で2回の計3回開催した。また、川崎市、茅ヶ崎市、吹田市の公立学校、京都市や守山市の私立学校と連携して、演劇的手法をテーマにした授業研究を行った。それらを通して、以下のような研究を進めてきた。
まず、道徳科における演劇的手法の扱われ方に関して、市販の教育書を中心に調査を行い、教材作成者が想定する道徳的価値やそこに到る筋道をもっぱらなぞる方向での活用が考えられていることを明らかにした。そして、それとは異なる、身体感覚を働かせることでそうした価値や筋道を問い直す方向の可能性を、演劇人や教師との協働によって示した。
また、国語科におけるミステリー教材を取りあげ、謎解きを知る前と知った後での読みのスタンスの違いといった特性と演劇的手法とのかかわりや、そこでドラマチック・アイロニーが果たしうる役割などについて、これも演劇人や教師との協働を通して検討した。
これらの研究は、前年度までに行ってきた、教師の主導性と学習者の自律性に関する検討の領域を拡大することになった。3年間を通して、学習者に対する押しつけとは異なるかたちでの教師の働きかけや、学習者が自身の思い込みからも離れながら創造性を発揮していけるようにするための条件整備とそこでの教師の役割について、知見を蓄積することができた。
これらの成果の一部は、2023年11月の「札幌演劇シーズン」の講座やその事業報告書を通しても還元・共有した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] アート・ワークショップにおける多元的な意味生成のための〈土台づくり〉2024

    • 著者名/発表者名
      内田祥子、蓮見絵里、渡辺貴裕
    • 雑誌名

      高崎健康福祉大学紀要

      巻: 23 ページ: 47-60

  • [雑誌論文] 空間を共にして身体を通して学ぶ2023

    • 著者名/発表者名
      渡辺貴裕
    • 雑誌名

      教育

      巻: 930 ページ: 46-53

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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