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2023 年度 実施状況報告書

専門的な学習共同体のネットワーク化に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02241
研究機関鹿児島大学

研究代表者

廣瀬 真琴  鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70530913)

研究分担者 森 久佳  京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00413287)
木原 俊行  大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
宮橋 小百合  和歌山大学, 教育学部, 准教授 (80461375)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードInstructional Rounds / 専門的な学習共同体 / 授業研究 / 専門的な学習共同体のネットワーク化
研究実績の概要

本研究は、「専門的な学習共同体のネットワーク化」(以下、NLCs)の一形態であるInstructional Rounds(以下、IR)について、その具体的な仕組みづくりを提案・試行し、評価・改善を行うものである。本研究は、実際に、NLCsの形成に資する授業研究の方法を、先行研究やこれまでの研究蓄積に基づいて整理・開発し、試行する段階に入っている。今年度は、下記の研究活動を行うことができた。
①成果報告:国内での学会報告や、国際会議にて基調講演を行った。国内の学会報告では、単独のPLCとしての学校単独ではなく、複数の学校を舞台として現職教師が学びあうシステムをIRをもとに構築した成果と課題について報告した。
また、IRを町の教育施策として導入している学校の管理職や指導主事等への調査を基に、IRの持続化とそれにかかる課題点を事例を通して明らかにした研究の成果と課題を報告した。国際会議では、小規模の学校が抱えるOJTにかかる課題を解決するツールとしてIRの導入可能性と課題について、我々のこれまでの研究成果と課題を踏まえて報告した。
②国外調査:小規模校を抱える台湾(台東エリアなど)を訪問し、大学関係者、学校関係者に聞き取りを実施し、台湾の小規模校におけるOJTの取組みの具体、学校長のリーダーシップ、学校と関連機関との連携の具体やその課題などについて明らかにすることができた。
また、台湾の研究者と、今後の国際的な共同研究の実施を視野に入れたネットワークを構築することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国外調査の日程調整の都合上、1年間の延長申請をすることとなったものの、成果のとりまとめや報告については、大別して以下の3点について、概ね計画通りに進展している。
①試行調査:IRの試行を実施することができた。また、次年度も継続実施できるように調整を進めることができた。
②訪問調査:国外の訪問調査や国際会議にてPLCのネットワーク化の実際について情報を収集することができた。
③成果報告:国内の学会や国際会議にて研究の成果と課題について批評を仰ぐことができた。

今後の研究の推進方策

最終年度となる次年度は、主に以下に取組む。
①試行調査結果の総括:IRの試行を今年度も重ねつつ、専門的な学習共同体のネットワーク化に関する追加の検証を行う。
②成果報告の継続:研究の総括として、学会発表や成果物の執筆等を進める。

次年度使用額が生じた理由

今年度、国外調査の日程調整の都合上、1年、延長申請を行ったことに起因する。上述した研究計画の遂行と、更なる国外調査の実施に、残金を用いる計画である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Instructional Roundsによる現職院生の学びの特徴 : 教職大学院における実習科目としての成果と課題2024

    • 著者名/発表者名
      宮橋 小百合、柏野 貴之
    • 雑誌名

      和歌山大学教職大学院紀要 : 学校教育実践研究

      巻: 8 ページ: 39~46

    • DOI

      10.19002/AA12779311.8.39

  • [雑誌論文] 授業研究の学術的研究の動向に関する考察-1990年から2021年に学術雑誌に掲載された論文のタイトルのテキストマイニングを通じて-2024

    • 著者名/発表者名
      木原 俊行、島田 希
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要. 総合教育科学

      巻: 72 ページ: 35~47

    • DOI

      10.32287/TD00032819

  • [雑誌論文] デューイ実験学校におけるレシテーション(recitation)の特色 ―デューイのレシテーション観と比較して―2024

    • 著者名/発表者名
      森久佳
    • 雑誌名

      京都女子大学発達教育学部紀要

      巻: 20 ページ: 47~58

  • [学会発表] デューイ実験学校に対する批判的考察の意義と可能性‐歴史的神話の視点を踏まえた「実験」の意義の再評価を志向して‐2023

    • 著者名/発表者名
      森久佳
    • 学会等名
      アメリカ教育学会
  • [学会発表] 学校を超えて学び合う現職教育の組織化に関する研究 ‐ Instructional Rounds を用いた授業研究システムの構築‐2023

    • 著者名/発表者名
      宮橋小百合・廣瀬真琴
    • 学会等名
      日本教師教育学会
  • [学会発表] メゾレベルでの教育改善に関する探索的研究2023

    • 著者名/発表者名
      廣瀬真琴・宮橋小百合・森久佳・木原俊行
    • 学会等名
      日本教育方法学会
  • [学会発表] Learning & Curriculum Management for Elementary School Teachers - Case study on Instructional Rounds2023

    • 著者名/発表者名
      廣瀬真琴
    • 学会等名
      International Conference on Multi-Grade Instruction and Innovative Education
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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