研究実績の概要 |
20か国の大学教員が研究活動に使用する時間の全活動時間数に対する比率を20・30歳代、40歳代、50歳代ごとに計算し、それらの変数を使ってクラスター分析を行い、その20か国を分類した。その結果、20か国は、4つの集団に分類された。 第1集団は、研究活動時間比率が年齢が上がるにつれて上昇している。教育活動時間比率や管理・運営活動時間比率が年齢が上がるにつれて下降している。Croatia, Kazakhstan, Malaysia, Mexicoが含まれている。第4の集団の特徴は、研究活動時間比率が年齢が上がるにつ入れて下降している。逆に、教育活動時間比率や管理・運営活動時間比率が年齢が上がるにつれて上昇している。Japan, Sweden, Germany, Switzerland, Finlandが含まれている。 第2集団と第3の集団は、教育・研究活動時間比率は年齢によって有意な違いはない。第2集団には、Canada, Lithuania, Slovenia, Chile, Taiwanが含まれている。第3集団には、Estonia, Russian Federation, Korea, Portugal, Argentina, Turkeyが含まれている。 雇用形式を見ると、第1集団が、第4集団に比べて、無期雇用比率が高くなっている。 大学の管理運営形式について、第1集団が、第4集団に比べて、適切なリーダーシップが発揮されており、同僚制意思決定であると回答があった。研究生産性は、第1集団が最も高くなっており、第4集団が最も低くなっている。第1集団は、第4集団に比べて、学際的な研究成果、応用志向的な研究成果、社会志向的な研究成果、を強調している。逆に、第4集団は、第1集団に比べて、1つの専門分野に基づく研究を強調している。
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