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2021 年度 実施状況報告書

開発途上国の教員の副業に関する研究:実態・背景・本業への影響に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 21K02320
研究機関大阪女学院大学

研究代表者

前田 美子  大阪女学院大学, 国際・英語学部, 教授 (70454668)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード副業 / 教員 / 開発途上国
研究実績の概要

開発途上国では、教員の質の向上が喫緊の課題とされ、援助機関はこれを支援してきた。それに伴い、数々の研究により、教員の質に影響を与える要因についての解明が進んだ。しかし、援助の直接的な対象とされてこなかった側面である、開発途上国の教員の個人的な生活や経験は、彼らの教員としての仕事にどのような影響を与えているのか、という問いが残されたままである。本研究の目的は、副業という個人的な生活の一部に着目し、上記の問いの解明に貢献することである。すなわち、本研究は、開発途上国の教員の副業の実態、背景および本業に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。
本研究の初年度である2021年度は準備期間と位置付けた。その中心的な作業は、先行研究の批判的検討と資料の収集であった。開発途上国の教員の副業に関する研究は非常に限られているため、欧米諸国の教員の副業に関する先行研究を参考にし、開発途上国の教員の副業を考察する視点や理論的枠組みについて検討した。そして、アフリカ諸国及び東南アジア諸国の教員の副業に関する新聞記事などの収集を始めた。さらに、日本における副業研究の動向を調べた。
また、現在継続中の科学研究費助成課題「開発途上国の学業不正に関する研究:大学生のライフストーリーから」で得た情報の一部を教員の副業に着目して整理し、副業と学業不正問題の関連についてより踏み込んだ考察を試みた。その結果を、関連研究会や学会で発表し議論した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた予備調査はできなかったものの、先行研究のレビューについては進めることができた。

今後の研究の推進方策

今年度は、コロナ感染拡大の状況を見ながら、予備調査を計画し実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

年度末に行う予定であった予備調査を実施しなかったので次年度使用額が生じた。次年度に繰り越して、予備調査の費用とする。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] カンボジアにおけるカンニング行為―開発援助の影響に着目して―2021

    • 著者名/発表者名
      前田美子
    • 雑誌名

      第22回国際開発学会春季大会 大会論文集

      巻: - ページ: 34-38

  • [学会発表] Low-paid teachers’ involvement in exam cheating in developing countries2022

    • 著者名/発表者名
      Mitsuko Maeda
    • 学会等名
      International Center for Academic Integrity 2022 Annual Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] カンボジアにおけるカンニング行為―開発援助の影響に着目して―2021

    • 著者名/発表者名
      前田美子
    • 学会等名
      第22回国際開発学会春季大会
  • [学会発表] 開発途上国におけるカンニング行為ー教員はどのようにかかわっているのか2021

    • 著者名/発表者名
      前田美子
    • 学会等名
      早稲田大学教師教育研究所 2021年度第1回構成員研究会

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公開日: 2022-12-28  

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