研究課題/領域番号 |
21K02320
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研究機関 | 大阪女学院大学 |
研究代表者 |
前田 美子 大阪女学院大学, 国際・英語学部, 教授 (70454668)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 副業 / 教員 / 開発途上国 |
研究実績の概要 |
開発途上国では、教員の質の向上が喫緊の課題とされ、援助機関はこれを支援してきた。それに伴い、数々の研究により、教員の質に影響を与える要因についての解明が進んだ。しかし、援助の直接的な対象とされてこなかった側面である、開発途上国の教員の個人的な生活や経験は、彼らの教員としての仕事にどのような影響を与えているのか、という問いが残されたままである。本研究の目的は、副業という個人的な生活の一部に着目し、上記の問いの解明に貢献することである。すなわち、本研究は、開発途上国の教員の副業の実態、背景および本業に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。 本研究の3年目となる2023年度は、カンボジアのプノンペンおよびインドネシアのメダンで現地調査を行った。5月ごろから、現地調査の準備として、現地の研究協力者(大学教員・大学院生など数名)を募り、調査チームを組織し、調査項目や調査手順などについて協議した。6月に質問紙を作成して現地語に翻訳し、7月-8月初旬には、質問紙の配布と回収を行った。8月には、インタビュー調査を実施し、また、教員が実際に副業を行っている現場を観察した。9月ごろからは、収集したデータを整理し分析に取り掛かった。インタビューデータは、書き起こし、英語への翻訳、質的研究分析ソフトを用いてコーディングを行った。 カンボジアの質問紙調査によって得られたデータについては、予備的な考察を試み、その結果を学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2か国で現地調査を実施し、十分とは言えないが必要な情報を収集することができた。
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今後の研究の推進方策 |
現地調査で得られたデータの分析をさらに進め、その結果を公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
現地調査が計画より短期間であったため次年度使用額が生じた。次年度に繰り越して、研究成果発表の費用とする。
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