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2022 年度 実施状況報告書

離婚後の共同養育実践のための包括的支援体制の構築ー離婚家族への総合的支援

研究課題

研究課題/領域番号 21K02332
研究機関東京国際大学

研究代表者

小田切 紀子  東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (10316672)

研究分担者 長田 真里  大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (10314436)
二宮 周平  立命館大学, 法学部, 教授 (40131726)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード面会交流 / 子ども支援 / 面会交流支援団体 / 子どもの意向調査
研究実績の概要

研究1「面会交流支援ー面会交流支援団体の拡充」
2019年11月設立の面会交流支援全国協会は、2022年に面会交流支援団体の認証制度が開始した。この認証制度の基準と支援者向けの研修プログラム(「事前面談」「支援者が直面する課題」「オンライン面会交流」)を作成した。
研修プログラムは、2021年度実施の研究代表者による面会交流支援団体への調査、親の離婚を経験した子どもの調査の結果、オンライン親プログラムのフィードバック、および面会交流支援全米ネットワーク(Supervised Visitation Network:SVN)の研修プログラムを踏まえて、作成し、動画配信を始めた。また、面会交流支援団体で、面会交流支援の提供に加えて、離婚後の親プログラムを実施することを面会交流支援団体の研究会で提案し、オンライン親プログラムの利便性、有効性、課題について報告した。
EUにおける国際家事ADRを実践しているNPOのMiKK(ドイツ・ベルリン)による研修(東京2日、大阪3日)に参加し、国内・海外から参加のメディエーターとの情報交換、ネットワークを築いた。
研究2「子ども支援ー子どもの意向調査のガイドライン策定」
2021年実施の「親の離婚を経験した子どもの調査」の結果の更なる分析をして、法務省による「未成年期に父母の離婚を経験した子どもの養育に関する全国実態調査」と比較検討し学会で報告した。国際家庭裁判所/調停裁判所協会(Association of Family and Conciliation:AFCC)による子ども監護評定(24時間)、養育計画の評定(24時間)のオンライン研修を受講し、その概要と日本に導入する場合のメリットや課題について報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アメリカ、ドイツで開催予定だった研修がオンライン開催、あるいはハイブリット開催となったので、2021年度とは異なり、予定していた研修をすべて受講し、その成果を研究に反映させることができた。また、国内の学会は、ハイブリットで実施されることが多く、研究成果の報告、フィードバックを得ることができた。
他方で、海外から子どもインタビューの専門家を招聘して、東京と大阪で研修を行うことは、コロナウイルス禍において、講師の事情で実現できなかった。これは、来年度に持ち越す。

今後の研究の推進方策

面会交流支援団体全国協会と連携して、支援者向けのプログラムを参加者からのフィードバックをもとに改訂する。子どもインタビューの技法については、海外からの講師招聘の研修、および研究代表者による子ども調査結果に基づいて、ガイドラインを作成する。
2023年度は最終年度になるので、1「面会交流支援ー面会交流支援団体の拡充」、研究2「子ども支援ー子ども以降調査のガイドライン策定」を総括したシンポジウム(対象:離婚・再婚家族の支援に関わる専門家と離婚再婚の当事者)と報告書を作成する。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の一部が予定通りに実施できなかったため。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] MiKK(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      MiKK
  • [雑誌論文] 高葛藤両親と子の複雑性PTSD2022

    • 著者名/発表者名
      小田切紀子
    • 雑誌名

      家族療法研究

      巻: 39 ページ: 263-265

  • [雑誌論文] 面会交流支援の意義と認証制度~子どものための面会交流支援2022

    • 著者名/発表者名
      二宮周平
    • 雑誌名

      戸籍時報

      巻: 832 ページ: 2-10

  • [雑誌論文] 国際家事メディエーション2022

    • 著者名/発表者名
      長田真里
    • 雑誌名

      仲裁とADR

      巻: 17 ページ: 1-8

  • [学会発表] 離婚後の親プログラムの普及に向けて2022

    • 著者名/発表者名
      小田切紀子・青木聡・草野智洋
    • 学会等名
      家族療法学会
  • [学会発表] 離婚後の共同親権と合意形成の課題~3つの大規模調査を踏まえて2022

    • 著者名/発表者名
      二宮周平・小田切紀子・福丸由佳
    • 学会等名
      日本離婚・再婚家族と子ども研究学会
  • [図書] 親の別居・離婚における子どもの権利保障システムの構築2023

    • 著者名/発表者名
      二宮周平(編)
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      信山社
  • [備考] 一般社団法人 面会交流支援全国協会

    • URL

      https://accsjapan.com/

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公開日: 2023-12-25  

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