研究課題/領域番号 |
21K02335
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
高橋 衣 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90389734)
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研究分担者 |
遠藤 里子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20788385)
三浦 靖彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40181854)
日沼 千尋 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40248927)
会田 薫子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任教授 (40507810)
平野 大志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90424663)
瀧田 浩平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (90749392)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 子どもの権利擁護 / 小児医療 / 小児看護 |
研究実績の概要 |
子どもの権利条約批准後、地域・教育機関・小児専門病院で子ども憲章や子どもの権利擁護ガイドラインが作成され、子ども・教育者・保護者・医療者にその重要性が周知されてきた。しかし、総合病院等の小児医療の現場では、子どもの権利擁護が実践されていない傾向にあると指摘されている。総合病院では、患者の権利擁護教育が実施されているが、患者の多数を占める大人を対象とした教育が中心であり、子どもの権利擁護を学ぶ場は少ない。医療を受ける子どもの権利を擁護する為に、子どもに携わる医療者に特化した教育プログラム作成が急務である。申請者らは、2018年から基盤研究(C)(一般)課題番号18K0259「小児医療者を対象とした子どもの権利擁護実践能力を高める教育プログラムの開発と検証」において「子どもに携わる看護師を対象とした子どもの権利擁護実践を高める教育プログラム (初級編)」を開発した。全国の小児医療に携わる施設へ普及を図る段階にある。本研究は、その実績を基にさらに発展し「中級編」を開発し検証を行うことを目的とする。今年度の活動としては、中級編を開発するために、すでに開発した「子どもに携わる看護師を対象とした子どもの権利擁護実践を高める教育プログラム (初級編)」を全国500か所の小児病棟を持つ施設に配布し、実際に活用していただき、その使用した感想等とともに、中級編に必要な項目に対する意見を収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今回の中級編の開発には、前に開発している、2018年から基盤研究(C)(一般)課題番号18K0259「小児医療者を対象とした子どもの権利擁護実践能力を高める教育プログラムの開発と検証」において作成した「子どもに携わる看護師を対象とした子どもの権利擁護実践を高める教育プログラム (初級編)」の検証が必要であった。プログラムの初級編について、コロナ等で混乱している病棟への配布について、研究延長手続きを行い、状況を考慮し昨年配布を行った。初級編を使用した施設からの感想等を収集することが1年遅れていることによって、本研究への取り組みも遅くなっている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、プログラムの初級編について、日本小児看護学会32回学術集会でもセッション等を行い、参加者に体験をしていただきつつ、全国に周知していく。使用した施設等から、中級編への希望を含めた意見をいただく予定である。また、研究的に、子どもクリニック・総合病院・大学病院・小児専門病院各施設で働く子どもに携わる看護師〔経験5年以上〕を対象として、子どもの権利擁護実践上の困難感をインタビュー質的にまとめていく。その困難感を解決していくための中級編プログラムを作成していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今回の中級編の開発には、前に開発している、2018年から基盤研究(C)(一般)課題番号18K0259「小児医療者を対象とした子どもの権利擁護実践能力を高める教育プログラムの開発と検証」において作成した「子どもに携わる看護師を対象とした子どもの権利擁護実践を高める教育プログラム (初級編)」の検証が必要であった。プログラムの初級編について、コロナ等で混乱している病棟への配布について、研究延長手続きを行い、状況を考慮し昨年配布を行った。初級編を使用した施設からの感想等を収集することが1年遅れていることによって、本研究への取り組みも遅くなっているため。
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