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2022 年度 実施状況報告書

自閉スペクトラム症における感覚情報処理の個人差と言語・社会性発達との関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K02360
研究機関国際基督教大学

研究代表者

直井 望  国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (20566400)

研究分担者 渕野 裕  東京都立大学, 人文科学研究科, 助教 (30566401)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 感覚情報処理 / 言語発達 / 社会性発達 / 早期産児 / きょうだい児
研究実績の概要

本研究は,自閉スペクトラム症に関連する感覚情報処理の個人差と言語・社会性発達との関連を検討することを目的としている。2022年度は,以下の2点を実施した。

1. 乳児を対象とした計測の開始: 生後6ヶ月以降の乳児を対象とした計測を開始した。ITSP乳幼児感覚プロファイル (辻井, 2015)を用い,39名(早期産児9名を含む)の乳児の養育者に対して回答をお願いし,結果を郵送してもらった。
2. 生後12ヶ月の時点でのフォローアップ調査: 1の参加児の生後12ヶ月フォローアップ調査を行った。39名の参加児のうち,26名が生後12ヶ月フォローアップ調査に参加した。新型コロナ感染拡大に伴い,養育者が対面調査またはオンライン調査を選択できるようにした結果,多くがオンライン調査を希望した。オンライン調査では,Zoomを用いて養育者への面接・質問調査を行い,社会適応・言語発達を評価した。社会性発達の評価としては,①Vineland適応行動尺度日本語版および②日本語版M-CHAT (神尾・稲田,2006) を実施した。また,言語発達評価として③日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙を実施した。対面調査においては,個別式発達検査によって全般的な発達水準(運動,認知,言語・社会性領域)を評価した。①個別式検査は,「新版K式発達検査2020」を実施した。この検査は,生後すぐから適用可能な個別式発達検査であり「姿勢・運動」,「認知・適応」,「言語・社会」の3領域それぞれとその全体領域について,発達年齢と発達指数を算出することができる。また,共同注意を含む前言語コミュニケーションの評価として,②Early Social Communication Scales (Mundy et al., 1996)の一部を実施した。現在,1,2の結果の関連について分析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染拡大により乳児を対象とした縦断的研究の開始が遅れたため。今後,生後18ヶ月フォローアップを実施する。

今後の研究の推進方策

本研究では,ASDの高リスク児として,ASDの診断を有する児のきょうだい児および早期産出生児を対象として研究を行っている。現在のところ,満期産出生児と比較して早期産およびASDきょうだい児の研究参加児が少ないため,今後新たにリクルートおよび募集を行う。

次年度使用額が生じた理由

乳児を対象とした縦断研究の開始が新型コロナの感染拡大によって遅れたため。生後18ヶ月フォローアップの参加児リクルートおよび謝金として使用する計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The relationship between the mother’s self-discrepancies and parental attitudes and the daughter’s self-esteem and self-identity2023

    • 著者名/発表者名
      Lee, C. F., & Naoi, N.
    • 雑誌名

      Educational Studies

      巻: 65 ページ: 29-46

    • DOI

      10.34577/00005208

    • 査読あり
  • [学会発表] 若年成人期における自閉傾向と創造性の関係の研究2022

    • 著者名/発表者名
      増田由希乃・直井望
    • 学会等名
      日本創造学会 第44回研究大会

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公開日: 2023-12-25  

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