先行研究に見られなかった幼児の音楽的表現の発達過程を判別する定量的な手法を発展させるために、筆者は分類判別のより客観的な指標を提示した。その研究成果によって、あまり経験の無い保育・幼児教育者も個々の幼児により適切な音楽経験を提供することができるため、音楽教育支援および保育・幼児教育の向上に資することができるという点に社会的意義がある。本研究で、筆者は、これまでの音楽的表現における身体的な動きの定量的分析に加えて、身体的な動きと眼球運動の同時解析を行った。定量的分析結果から抽出した特徴量により機械学習を行った結果、判別精度の改善により同時解析の有効性を検証したことに、学術的意義があると考える。
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