研究課題/領域番号 |
21K02374
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研究機関 | 桜花学園大学 |
研究代表者 |
Dalrymple 規子 桜花学園大学, 保育学部, 教授 (20469480)
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研究分担者 |
高橋 睦子 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (50320437)
藤田 一郎 福岡女学院大学, 人間関係学部, 教授 (60228989)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保育の質 / 乳幼児精神保健 / 保育者現任研修 / 関係性 / 国際研究交流(アイルランド) |
研究実績の概要 |
令和4年度は、研究の2年目である。研究代表者および分担研究者1名が所属校が変更となった。 令和3年度に行った保育者現任研修に乳幼児精神保健の内容がどの程度網羅されているかについての実態調査を、令和3年度から令和4年度にかけて、集計及び分析を行い、その結果を5月21日~22日開催の第28回日本保育保健学会in北海道の一般演題で発表、日本乳幼児精神保健学会学会誌vol.15に「研究報告論文」として掲載した。9月には、論文“Infant Mental Health Training for Early Years Practitioners" を発表したアイルランドのShirley Martinにコンタクトをとり、10月26日には、アイルランドチームと日本チームとでZoom meetingを開催した。その際、日程調整の結果、公開研究会を次年度4月に開催する計画で進めることとした。また、日本で、事例検討のSVに乳幼児精神保健の専門医を招き、継続して事例検討を行ってきていた高知市の公立保育園の保育士に声をかけ、次年度5月に開催される日本乳幼児精神保健学会での自主シンポジウムを企画し、申請、受理され、その計画も進めていった。そして、次年度7月にダブリンで開催される世界乳幼児精神保健学会(WAIMH)第18回大会でのポスター発表も申請、受理された。12月には、次年度より美濃加茂市公立保育園にて、保育現場における乳幼児精神保健研修プログラム試案のパイロットスタディをしたい旨お伝えし、了承された。3月には、より詳細な打ち合わせを分担研究者とともに、公立保育園の園長たちと行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
代表研究者及び分担研修者の1名が所属校を変更したため、その移動や新しい勤務校での業務への取組等、当初予定をしていなかったことが起こった。そのために、計画において、令和4年度内に行う予定であった、海外研究者との公開研究会が、彼らとコンタクトを取り始めたのが9月下旬、打ち合わせが10月下旬となったために、次年度開催と変更になってしまった。全体的に数か月から半年ほど遅れている。5年度に入ったら、少し取り戻せないか、努力をしたい。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、4月にアイルランドの研究者との乳幼児精神保健研修プログラムのデザインに関する公開研究会(済)、5月に日本保育学会での自主シンポジウム(済)、7月に世界乳幼児精神保健学会(WAIMH)でのポスター発表、12月に日本乳幼児精神保健学会での一般演題発表を行う予定である。また、公開研究会の報告書の作成も進めていく。 今までの調査等を基に、保育現場における乳幼児精神保健研修プログラム試案を完成させ、美濃加茂市の公立保育園でのプログラムの試験的実施を行う。実施の前後には、アンケート調査を実施し、プログラムの妥当性を測定する。 アイルランドの研究チームとは、WAIMH大会に参加した際に、情報交換・研究交流を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和4年度に計画していた海外研究者との研究交流会の実施が令和5年度にずれ込んだため。 令和5年度に研究交流会を実施したので、そちらにおいて、予算を使用する予定である。また、令和5年度は、公開研究会の報告書作成費(文字おこしの費用を含む)、世界乳幼児精神保健学会の学会でアイルランドで発表のためのダブリンへの旅費、日本乳幼児精神保健学会参加費及び旅費、乳幼児精神保健関連及び保育者研修関連の書籍代、美濃加茂市保育者研修(パイロットスタディ)に関連した、ビデオカメラ・ICレコーダー購入等に使用する予定である。
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