研究課題/領域番号 |
21K02396
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研究機関 | 兵庫大学 |
研究代表者 |
米野 吉則 兵庫大学, 健康科学部, 講師 (00711566)
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研究分担者 |
町田 修一 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 教授 (40421226)
朽木 勤 兵庫大学, 健康科学部, 教授 (40810528)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 座位行動 / 筋電図 / 不活動 / 幼児 |
研究実績の概要 |
本研究は、座位行動を身体活動量と下肢筋活動との2つの軸から、幼児の座位行動を「不活動」と「活動」で再評価し、必ずしも不健康とはいえない「座位活動」の新しい定義を提唱するものである。目標1は、幼児の日常的な生活環境下の座位行動において、どのような動作が行われているのかを行動観察し、その座位行動時の下肢筋活動を筋電図を用いて解析する。目標2は、座位行動の身体活動量計による活動強度と下肢筋活動の強弱やパターンとの関係から、座位行動時を「不活動」と「活動」に評価分類し、「座位活動」を検討する。 初年度は、①座位行動のスクリーニングに関連して、幼児に日常的に見られる座位行動をビデオ撮影による行動観察と加速度計(Active style Pro HJA-750C、オムロンヘルスケア社製)による活動強度の測定により、座位行動を判別し、筋活動解析で実施する座位行動を抽出することと、②筋活動のスクリーニングについて、4~6歳の幼児8名程度を対象に、座位時の下肢筋活動として前脛骨筋(TA)、腓腹筋側頭(GcM)、大腿直筋(RF)、大腿二頭筋長頭(BF)、計4か所の表面筋電図を記録・解析し、幼児の座位行動における有効な下肢筋活動を選定することを計画予定していた。しかし、初年度計画の①②ともにコロナ禍のため調査協力園との協力が得られず、対象児の確保が不可能となった。1年遅れの実施ではあるが、2年度における調査協力園の協力内諾は得られているため、2年度に繰り越しての実施となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度計画は計16名の対象児を必要としてたが、コロナ禍のため調査協力園との協力が得られず、対象児の確保が不可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
対象児の確保については、1年遅れの実施ではあるが、2年度における調査協力園の協力内諾は得られている。計画の遅延については、余裕を持った計画を立てているので、現在、延長を考慮せずに解析や分析期間の短縮をもって対応する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍による対象児の確保ができなかった。そのため、筋電図の購入も次年度に持ち越し、ワイヤレス筋電計のメーカー選定を行うための時間的猶予を確保したことが理由である。使用計画は、ワイヤレス筋電計の購入を2年度に行う予定である。
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