本研究は、2歳児から4歳児までの「早期保育活動プログラム」を開発し、それを5歳児の「小1プロブレムを防ぐ保育活動プログラム」と融合させて、幼児期の保育プログラムとして完成させることである。五体的な取組は、Plan1.研究組織の構築と保育・教育現場の調査、Plan2.「早期保育活動プログラム(2歳~4歳)」の開発と適用、Plan3.特別ニーズ児への「発達促進プログラム」と個別の保育計画作成と実施、Plan4.保育者等への幼児特別支援教育研修の実施、Plan5.公開保育の実施と他地域への「早期保育活動プログラム」導入である。 1年目は、Plan1の「研究組織の構築と保育・教育現場の調査」については、山形県内や徳島県内を中心として、研究組織(研究モデル園など)を構築しながら研究体制を整えることができた。2年目は、山形県内の5つの研究モデル園において、Plan2の「早期保育活動プログラム(2歳~4歳)」の開発をして、未満児-年少児-年中児-年長児と連続したプログラム内容に基づいて実践することができた。また、Plan3の「特別ニーズ児への発達促進プログラムと個別の保育計画を策定」については、障害児へ適用することができた。さらに、Plan4の「保育者等への幼児特別支援教育研修」については、10時間の研究内容を企画して実施することができた。最終年度の3年目は、Plan5の公開保育の実施と他地域への「早期保育活動プログラム」導入について、11月に山形県天童幼稚園で公開保育を実施したり、徳島県の那賀町や海陽町のこども園で、同様な保育活動プロクラムを実施することができた。 いずれにおいても、研究目的を達成することができた。
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