研究課題/領域番号 |
21K02415
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
前橋 明 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80199637)
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研究分担者 |
浅川 和美 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60283199)
石井 浩子 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (70353141)
金 賢植 仙台大学, 体育学部, 准教授 (10738660)
泉 秀生 東京都市大学, 人間科学部, 准教授 (40633920)
山梨 みほ 浦和大学, こども学部, 准教授 (30899472)
宮本 雄司 東洋大学, ライフデザイン学部, 助教 (00804501)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | COVID-19 / 幼児 / 生活習慣 / 体温 / 体力 |
研究実績の概要 |
本研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行期における日本各地の幼児の生活習慣の実態を把握し、子どもたちの抱える・抱えさせられた健康管理上の問題点を抽出し、改善策や予防策を検討することとした。 2021年度は、日本各地の幼児の生活習慣について、沖縄県、福岡県、広島県、大阪府、京都府、富山県、東京都、茨城県、千葉県、宮城県の全国10箇所における幼児の生活習慣調査を実施した。あわせて、朝の体温測定や体力・運動能力測定を行い、客観的な指標となるデータを集めた。 その結果、緊急事態宣言中の3~6歳の幼児の生活習慣について、登園継続児と登園自粛児を比べると、登園継続児と登園自粛児ともに、9時間30分未満睡眠の幼児が2~4割おり、短時間睡眠の実態であった。体温については、登園自粛児は、登園継続児と比べ、朝の平均体温が有意に高く、37.0℃以上の高体温の人数割合も多い傾向であった。体力については、2021年の両手握力値と25m走の結果は、低下傾向であり、コロナ禍の運動不足による体力・運動能力の低下を懸念した。また、幼児の生活習慣とスマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスの使用状況について、デジタルデバイスを使用している幼児は7割以上おり、1日の平均利用時間は1時間を超えていた。加えて、テレビ・ビデオ視聴時間も1時間以上であったことから、長時間のメディア利用の実態が明らかとなった。幼児期の望ましい生活習慣として、21時前就寝、7時前起床、夜間10時間以上睡眠、朝食摂取ができている幼児は、就寝時刻・起床時刻・排便時刻が早く、睡眠時間が長く、テレビ・ビデオ視聴時間が短いという特徴がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度は、全国各地の幼児の生活習慣調査を実施できた。2022年度も引き続き、幼児の生活習慣調査を行い、幼児の生活習慣の実態について明らかにしていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、継続した幼児の生活習慣調査の実施ならびに、得られたデータを図表化して、各調査園にフィードバックを行うとともに、報告書にまとめていく。また、得られたデータを詳細に分析し、登園自粛期間中の過ごし方による生活習慣の比較を行う。さらに、2020年度以前と比較可能なデータについては、幼児の生活習慣について、社会の夜型化の影響やCOVID-19の影響の違いについて分析を行い、子どもたちの健全育成に向けた具体的な改善策を模索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
旅費の一部の未使用額を次年度に繰り越した。
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