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2023 年度 実施状況報告書

音楽発達のエコロジーの解明に向けた音具の開発と実践への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02416
研究機関駒沢女子大学

研究代表者

丸山 慎  駒沢女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60530219)

研究分担者 梶川 祥世  玉川大学, リベラルアーツ学部, 教授 (70384724)
金箱 淳一  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (20586185)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード音楽発達 / 共遊楽器 / 創作音具 / 多感覚性 / 生態学的アプローチ / アフォーダンス / 認知・社会的発達
研究実績の概要

本研究の目的は,活動データの収集が可能なオリジナルの「創作音具」を使用した観察・実験をもとに,乳幼児期の子どもの音楽的な行動の発達を物理的および社会的な資源との関わりから捉えることである。初年度は、創作音具の制作に注力するため3Dプリンタなどを早期に導入して音具の仕様を含めて検討を重ね、音具の製作とそのコンセプトに関しては一定の目途を立ていることができたといえる。
2年目の主たる目標(制作した楽器の動作確認をかねた予備的実験の実施)に関しては、新型コロナの感染状況の影響がまだ残る状況であったため、実施スケジュールの延期を余儀なくされるなど相応の遅れが生じた。このため代替の試みとして実施した別の創作音具を用いた予備的セッションを行い、その成果をまとめた投稿論文(査読付き)が一昨年度(2022年)に採択となり、日本認知科学会発行の「認知科学」に掲載された。
さらにこの予備的セッションで用いた創作音具については、研究協力者から寄せられた改善の要望や課題に対応する形で技術的な仕様の見直しを行い、アップデートされた創作楽器を用いて再検証のセッションを行った。その結果については第35回日本発達心理学会(2024年3月)において公表することができた。今後は、新型コロナの状況も落ち着き実験実施のための状況が整ったことから、代替の楽器ではなく、本来の計画に沿って制作する楽器を用いた実験を行い、最終年度における一応のまとめを行う計画を立てている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

「研究実績の概要」でも述べた通り、新型コロナ感染拡大の影響を受けて予備的実験
を実施する時期が大幅に後ろ倒しになったことで全てのプロセスに遅れを生じることになった。このことに加えて、創作音具の制作および実験の実施規模の再調整に予想以上に手間取っていることもあり、「遅れいている」という判断をした。

今後の研究の推進方策

新型コロナ感染症の状況はほぼ落ち着き、ようやく実験の完全実施ができる状況が整った。このため、研究期間の延長を申請し、その間にコンセプトに基づく創作音具の制作および実験実施スケジュールの最終確認を行うことで、今後の研究を推進することができると考えている。

次年度使用額が生じた理由

実験の本格的な実施のスケジュールが後ろ倒しとなり、使用予定であった謝金等が発生しなかったために残額が生じた。次年度は研究期間を延長したので、その期間内に使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 音のエコロジーを共同的に学ぶ:「集音楽器」を導入した子どもの音楽活動における変化とその意味2024

    • 著者名/発表者名
      丸山 慎
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
  • [学会発表] 音の生態学的事実について学ぶ:理論的な関心から2023

    • 著者名/発表者名
      丸山 慎
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第23回学術集会
  • [学会発表] 人の発達基盤としての音楽性と身体性:赤ちゃんを包む音のエコロジー2023

    • 著者名/発表者名
      丸山 慎
    • 学会等名
      アカデミック ベビーウェアリング カンファレンス
    • 招待講演
  • [図書] からだがかたどる発達:人・環境・時間のクロスモダリティ2024

    • 著者名/発表者名
      根ヶ山光一 ・ 外山紀子 編著
    • 総ページ数
      464
    • 出版者
      福村出版

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公開日: 2024-12-25  

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