研究課題/領域番号 |
21K02426
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研究機関 | 武庫川女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
崎山 ゆかり 武庫川女子大学短期大学部, 幼児教育学科, 教授 (80435320)
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研究分担者 |
高瀬 治彦 三重大学, 工学研究科, 教授 (10283516)
川中 普晴 三重大学, 工学研究科, 准教授 (30437115)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 乳幼児運動分析 / 発達課題 / 早期検出 / 自動化 / ケステンバーグムーブメントプロフィール |
研究実績の概要 |
乳幼児運動分析技法の自動化を進めるために、令和5年度は以下の取り組みを実施した。 分担研究者の高瀬は、「握り型入力装置」の改良を引き続き継続し、測定前の機器調整(キャリブレーション)の簡便化に取り組んだ。同、川中は、ペンタブレット式の波形入力のプログラムに基づき、研究代表者が収集した波形データを元に、リズム波形の自動分類ための新たなプログラムを構築した。代表者である﨑山は、タブレット型入力装置による専門家の波形データの収集を行い、分類プログラム構築のためのデータを整えた。さらに、3年間のまとめとして、研究成果の保育現場還元のための基盤づくりとして、実際に保育現場に出向き、乳幼児運動分析家の立場から、保育者にこうした運動分析的視点を日常の保育や発達の理解にどのように役立てるかの指導等にも携わった。 こうした成果は、保育学会、日本ダンス・セラピー協会学術研究大会などでのポスター発表、およびアメリカダンスセラピー協会年次大会でのポスター発表など、国内外での発表と共に、大学紀要論文、科研成果報告書作成などにつなげることが出来た。最終年度は特に、研究分担者のみならず、オブザーバー的立場でを支えたAI専門家である井上敦司氏(九州工業大学客員教授)、プログラム構築にかかわった平林義彦氏(三重大学大学院博士後期課程)の研究発表にもつながり、情報工学系の学会において、共同発表者として国際学会での発表にも研究代表者自身がかかわることができた。 こうした多面的取り組みから、当初の自動化という目的だけではなく、自動化の先にある保育現場における発達課題の早期検知のための判断基準の策定という新たな研究課題を見出すことにもつながった。
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