研究課題/領域番号 |
21K02459
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
横山 剛士 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (30567904)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 部活動 / 自律的学習 / 自律性支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、生徒自ら、運動やスポーツの楽しみをみつけようとしたり、計画的に目標達成しようとする主体的な学習を「自律的学習」と捉え、その能力を活かした部活動運営を実現する条件を解明することである。本年度は,自律的学習に関する先行研究の検討を行い,生徒の豊かなスポーツライフの形成のための環境の維持の観点から,自主的,自発的活動と意味づけられてきた部活動を生徒の自律性の観点から捉えなおし,今後の部活動に関する研究課題を整理した。そして,生徒の自律性の観点から部活動を捉えなすことで,(1)生徒の判断,決定とその支援,(2)部活動の変革・創造の主体としての生徒を位置づける点について確認した。(1)については,「種目や競技が上手くなりたいから」や「新しい技術などを学ぶことが楽しい」「上手くプレーができたときの喜びを味わいたい」等の<練習・試合>に関する自律性支援のみならず,<組織・集団>レベル,<場・環境>レベルの自律性支援の必要性を指摘した。(2)については,生徒を社会的行為主体として捉え,部活動のあり方そのものを問うたり,変革する主体として位置づける観点を指摘した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
自律的学習に関する先行研究の検討を行い,その観点から,部活動に関する研究課題を整理することはできた。しかし,新型コロナウイルス感染症拡大の影響から,パイロット・ケースの観察調査,聞き取り調査が実施できていない。
|
今後の研究の推進方策 |
パイロット・ケースにおける①部活動における生徒の自律的学習の解明②教師(指導者)の支援行動(Autonomy-support)の解明のため,観察調査,聞き取り調査を実施する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大により,観察調査,聞き取り調査ができなかった。2022年度の調査で使用する。
|