研究課題/領域番号 |
21K02474
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研究機関 | 共栄大学 |
研究代表者 |
伊藤 大河 共栄大学, 国際経営学部, 准教授 (40735073)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 情報教育 / 情報倫理 / 情報リテラシー / 教材開発 / アニメーション教材 / e-learning |
研究実績の概要 |
実態調査については、2021年10月に大学2~4年生29名の協力を得て、SNS投稿写真における情報流出防止に関する着眼点についての予備調査を実施した。この結果を分析することで、大学生の現状を把握するとともに、不足している学習内容について考察した。さらにこの予備調査の結果を受けて、2021年10月~11月に中学1~2年生179名の協力を得て、大学生と同様のSNS投稿写真における情報流出防止に関する着眼点についての調査を実施した。この結果を分析することで、大学生と中学生で情報流出防止に関する着眼点が異なっているか否かを考察した。この結果については、2022年3月に開催された学会にて報告を実施した。 教材開発については、中高生の動画配信に着目し,アニメーションを活用したe-learning教材「動画投稿や配信のモラルを学ぼう!~身バレには要注意編~」を制作した。本教材の内容は、「女性(高校生)のライブ配信者が部屋から配信をしており、それを特定班(個人情報などを特定する人たちの総称)の男性が視聴している。配信の粗探し(特定できる様々な情報)から、配信者の身元を特定していく過程を描いている。そして、特定班の男性による特定方法の解説で、どのようなことから特定されたのかを明らかにし、動画配信の注意喚起につなげる」ものとした。この教材を対面授業だけでなく、e-learning教材として自主学習や反転学習に活用することを想定している。 また、次年度に実施する「ICTリテラシー教室(仮)」に向けて、アニメーションを活用したe-learning教材の活用方法についても検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実態把握については、大学2~4年生を対象とした予備調査、および中学1~2年生を対象とした調査を実施した。その調査結果について、学会にて結果を報告した。 教材開発については、アニメーションを活用したe-learning教材「動画投稿や配信のモラルを学ぼう!~身バレには要注意編~」を制作した。 以上のように実態把握と教材開発を実施できたことから概ね順調と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
前年度に開発したアニメーションを活用したe-learning教材を活用した「ICTリテラシー教室(仮)」を中学校および小学校で実践する予定である。また、前年度とは別の実態調査を実施しており、個人情報に関する意識についてさらに詳細な意識を把握し、SNSへの投稿に関する適切な学習内容を検討する。さらに、その検討結果をもとに、アニメーションを活用した新たなe-learning教材の開発を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
教材開発において、2本のe-learning教材する予定がだったが、年度中に1本しか開発できなかったため、差額が生じた。
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