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2023 年度 実績報告書

主体的・対話的で深い学びを導くSTREAM型情報教育教材の開発とその評価手法

研究課題

研究課題/領域番号 21K02494
研究機関広島大学

研究代表者

長松 正康  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (00218025)

研究分担者 川田 和男  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (10300633)
鈴木 裕之  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (90284158)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード情報教育 / 技術教育 / STEAM
研究実績の概要

小中学生数名のグループ単位でのものづくりや情報スキルを用いた問題解決について3年間で100例以上を観察及び参与観察を行った。条件として以下を設定した。(1)対象として現実世界での問題解決をとりあげ,解決のプロセスを実際に経験させ,少なくともプロトタイプレベルの解決を行う。(2)解決の手段としてものづくり,情報系の構想設計製作を行う。具体的には機構部分を含めたハードウェア,ネットワーク利用によるデータ取得,3Dプリンタの利用等の技術を含む。(3)解決過程において,データに基づく問題の分析または効果の評価について関与を促す。
評価研究の成果として学習のためのフィードバックの有効性が示されており、学習者の反応、徴候に応じフィードバックを行った。結果として以下4点を示す。1問題の発見と分析,解決策の考案に至る各部分で議論が発散する傾向がある。ここで,解決の種を例示して考えさせることにより,現実的な時間範囲に収まり現実の問題解決のひな形経験が可能となる。2システムの構想設計,製作の過程では,実施可能な時間に合わせて学習者が実際に関与する度合いを大きくできるように配慮し時間を要する工程で治具等の用意が効果的である。3問題の分析,解決策の考案,構想と設計実装,さらに完成前のトラブルシューティング型問題解決の各段階において,問題分割のスキルが有効である。これはコンピュテーショナル・シンキングの概念であると同時にプログラミング的思考にも含まれる。4問題の核心となる関係を図的に表現し,図的推論を生かすことで複雑な現実問題,複雑なシステムを効果的に分析または構成し問題解決に至る過程が促進される。これに関しては米国の大規模コホート研究において小学生時の図的推論能力がその後の理系進学を予測する効果や,指導による図的推論能力の向上が示されており,わが国の学習指導の在り方に重要な示唆となり得る。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 情報Ⅰ教科書におけるモデル化とシミュレーションの内容比較2023

    • 著者名/発表者名
      中原昇斗、長松正康
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会中国支部
  • [学会発表] 広島ものづくりジュニアドクター育成塾青少年の科学・技術教育2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木裕之,長松正康,川田和男
    • 学会等名
      電気電子学会電子・情報・システム部門大会
  • [学会発表] 広島大学におけるジュニアドクター育成塾の取り組みートレードオフを含む課題による問題解決力の育成ー2023

    • 著者名/発表者名
      川田和男,鈴木裕之,長松正康
    • 学会等名
      電気学会研究会資料(制御研究会)
  • [学会発表] 「ものづくり」と「グループ活動」を標榜した広島大学ジュニアドクター育成塾2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木裕之,長松正康,川田和男
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第66回全国大会(鹿児島)
  • [学会発表] 広島大学ジュニアドクター育成塾のものづくりセミナー交通事故統計を活用した情報検索セミナーー2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木裕之,長松正康,川田和男
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第52回中国支部大会
  • [学会発表] 広島大学ジュニアドクター育成塾のものづくりセミナーー技術としてのものづくりに着目した技術者倫理セミナーー2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木裕之,長松正康,川田和男
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第39回四国支部大会

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公開日: 2024-12-25  

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