• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

地域・学校と連携した「考え,議論する」道徳授業の実践に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02532
研究機関鎌倉女子大学

研究代表者

藤澤 文  鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (40633623)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード道徳科授業 / バーチャルリアリティ(VR) / 教員研修 / 教員養成 / バーチャルリアリティ(VR)モラルジレンマ教材 / 国際比較 / マレーシア
研究実績の概要

本研究は,教育実践,教員養成,教員研修を連携させることにより,2018年からスタートした「考え,議論する」道徳科授業を実施することができるようになることを目指した連携モデルを運用していくことを目的としています。
教育実践に関して,日本とマレーシアの小学校,中学校,高校などにおいて道徳授業を観察しました。学校種による差異だけではなく,国際的な差異についても副次的に観察することができました。また,双方の国において教師にインタビューを行うことができ,道徳授業の工夫点について理解を深めました。
教員養成に関して,教員研修や教師インタビュー,授業観察の結果を踏まえて,教職学生に必要だと思われる要素を盛り込み,教職科目『道徳の指導法』の内容の改善を図っています。具体的には,教職学生がバーチャルリアリティ(VR)スクールで模擬授業の練習を行ったり,VRの利点を生かした道徳科授業の検討を行ったりしました。おおむね肯定的な反応が得られており,楽しみながら,VR道徳教材を用いた道徳科授業開発や指導案の作成をしていくことのできる可能性が示唆されました。
教員研修に関して,バーチャルスペースにおいてVR教員研修を行い,その効果について検証しました。リアルで実施するよりも教員同士において会話や笑顔があり,楽しんで参加をしていただけたように感じます。VR技術を活用し,アバターを着用した状態で教員研修に参加をしてもらうことで,副次的に仮想空間の体験もしていただけました。また,マレーシアにおいて,現職教師,マレーシア教育省のスタッフのみなさんにVR道徳教材のデモンストレーションを行いました。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

すでに実験を終えており,論文を執筆したり,論文を投稿している最中です。来年度は本研究で得られたすべての結果について公表を済ませる予定です。

今後の研究の推進方策

すでに実験を終えており,論文を執筆したり,論文を投稿している最中です。来年度は本研究で得られたすべての結果について公表を済ませる予定です。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] UNIVERSITI KEBANGSAAN MALAYSIA(マレーシア)

    • 国名
      マレーシア
    • 外国機関名
      UNIVERSITI KEBANGSAAN MALAYSIA
  • [雑誌論文] 今後の道徳教育の在り方をめぐる多角的議論-『道徳教育はこうすれば〈もっと〉おもしろい』の読書会からの省察-2024

    • 著者名/発表者名
      小林将太,橋本祐子,長谷川真里,荒木寿友,藤澤文,髙宮正貴,林創,戸田有一
    • 雑誌名

      道徳性発達研究

      巻: 17 ページ: 5-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Comparing online and virtual reality moral dilemma discussion2023

    • 著者名/発表者名
      Aya Fujisawa
    • 雑誌名

      Psychological Applications and Trends 2023

      巻: 2023 ページ: 502-506

  • [学会発表] バーチャルリアリティ技術を併用した障害物競走は何を育むか2024

    • 著者名/発表者名
      藤澤文
    • 学会等名
      日本発達心理学会
  • [学会発表] VR巨大迷路の協同学習場面におけるペアアバターの性別2024

    • 著者名/発表者名
      藤澤文
    • 学会等名
      日本教育工学会
  • [学会発表] Examining the educational effects of cooperative learning using a giant maze in virtual reality2024

    • 著者名/発表者名
      Aya Fujisawa
    • 学会等名
      International Psychological Applications Conference and Trends 2024
    • 国際学会
  • [学会発表] Can a Virtual Reality Moral Dilemma Discussion Change the Perspective-taking Ability of University Students?2023

    • 著者名/発表者名
      Aya Fujisawa
    • 学会等名
      The 17th Asia-Pacific Network of Moral Education
    • 国際学会
  • [学会発表] VR技術は道徳科授業を変えるか?① :VR道徳教材『ロボくんとぼく』における対面とVR/デスクトップの役割演技の比較2023

    • 著者名/発表者名
      藤澤文
    • 学会等名
      日本教育心理学会
  • [学会発表] VR技術は道徳科授業を変えるか?② ―VR道徳教材『ロボくんとぼく』を用いた模擬授業者と模擬授業受講者の検討―2023

    • 著者名/発表者名
      藤澤文
    • 学会等名
      日本パーソナリティ心理学会
  • [学会発表] VR技術を用いたモラルジレンマ教材の教育的効果に関する予備的研究2023

    • 著者名/発表者名
      藤澤文
    • 学会等名
      日本教育工学会
  • [学会発表] 道徳授業のロールプレイングにおけるバーチャルリアリティ環境が他者視点獲得に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      藤本洸平,藤澤文,室田真男
    • 学会等名
      日本教育工学会
  • [学会発表] Use of VR Technology in Cooperative Learning Situations Comparison of VR/Desktop, Online Tool, and Face-to-Face Conditions2023

    • 著者名/発表者名
      Aya Fujisawa
    • 学会等名
      World Education Research Association 2023
    • 国際学会
  • [図書] 新版 子ども心理学の現在2024

    • 著者名/発表者名
      鎌倉女子大学児童学部編, 藤澤文ほか
    • 総ページ数
      234
    • 出版者
      北樹出版
  • [図書] Psychology Applications & Developments Ⅸ Advances in psychology and psychological trends series.2024

    • 著者名/発表者名
      Pracana, C., Wang, M., Fujisawa, A. et al.
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      inScience Press
  • [学会・シンポジウム開催] INTERNATIONAL WORKSHOP: THINKING AND DELIBERATING IN MORAL EDUCATION 20242024

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi