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2021 年度 実施状況報告書

木材資源を有効利用する木製積木を中心とした造形教育用素材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02570
研究機関群馬大学

研究代表者

林 耕史  群馬大学, 教育学部, 教授 (50556743)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード木製積木 / 木製玩具 / 彫刻
研究実績の概要

本研究は,主に3つの課題を進めている。①木製積木の現況調査 ②木製積木の試作・改良 ③木製積木等を用いた造形美術教育における題材化と実践 である。
研究初年度である2021年度は,①については,国内外の積木製作現場の見学や作家取材などがコロナ禍の影響もあり進められなかった。②については,木材からの木取り及び端材からの木片加工の試行を行った。現有の木工機械,工具を用いての加工試行であるが,概ね実行できた。しかし,精密な加工や曲線を含む切断,曲面の研磨等には十分な加工を施すことができないこともあった。工具・器具等の改善や新規設置の必要性が出てきた。③については,やはりコロナ禍の影響で,感染対策等による学校園訪問ができず進めることができな状況である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前述の2021年度実績に記したように,①木製積木の現況調査 および ③木製積木等を用いた造形美術教育における題材化と実践については,コロナ禍の影響で進めることができていない。積木および製作の実際についての調査は,その素材の特質から,やはり現地での対面による実際の見学がもとめられる。また,教育現場における試行についても現在,可能ではない。これらが遅れの理由になっている。

今後の研究の推進方策

2022年度には前述のような遅れをできるだけ回復させ,①②③それぞれの実践を展開できるようにしたい。①については,東京おもちゃ美術館はじめ,群馬県内の材木関係事業所訪問,青森県「わらはんど」などの玩具製作所等の見学を行いたい。②については,引き続き木材加工の試行を続けたい。特に,国産・群馬県産の間伐材などを使った積木作成を試みる。また,工具について,新規設置も含め整備していきたい。③については,群馬大学共同教育学部附属幼稚園,小学校,特別支援学校等における積木を用いた保育・授業の試行を可能な範囲で進めたい。①③については,コロナ対策を考慮しつつ進めるので,進捗には変動も予想されるが,可能な範囲で進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

木製積木の現況調査にあてる旅費,資料収集費などの出費がなかったことと造形美術教育における題材化と実践研究にあてる出費がなかったことが大きな要因である。これらは,コロナ禍の影響が大きく,外部の事業所における見学,学校園での実践が制限されてしまったことによる。また,木製積木の試作・改良にあてる材料・工具等の購入が少なかったことも要因である。2022年度には,前述のような推進計画に従い業務にあてたいと考えている。

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公開日: 2022-12-28  

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