研究課題/領域番号 |
21K02592
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
土岐 圭佑 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60759041)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 家庭科教育 / シティズンシップ教育 |
研究実績の概要 |
前年度と同様に,研究代表者がこれまで仮説的に提起してきた家庭科におけるシティズンシップ教育実践の展開過程や教育内容,教育方法を踏まえ,授業実践校である北海道教育大学附属釧路義務教育学校前期課程の教諭と小学6年生を対象とした具体的な授業計画の検討を重ねた。その際,授業実践校の教育方針や教育計画,児童・生徒の実態,積み上げてきた教育実践を尊重した上で,より効果的な授業実践となるように意見交換を行った。 こうした過程を経て,2022年10~11月に,小学校6年生の「共に生きる地域での生活」という題材で,地域の基幹産業である漁業に着目して「魚食の減少」を主題として扱い,6年1組は5時間,6年2組が4時間(実施クラスの授業実施状況によるため)の授業実践を行った。授業の実施にあたっては,北海道教育大学釧路校との連携や釧路市役所のご協力のもと進めていった。 授業の分析は,授業の様子をビデオで撮影したデータ,参与観察記録,児童の考えをロイロノート・スクールのカードにまとめたデータを対象に行った。その結果と考察から,児童の私的で多様な生活経験や生活実感を尊重し,それらを起点とした授業展開を重視する教師の姿勢など,家庭科におけるシティズンシップ教育実践を展開する教師の姿勢や役割が重要となることがわかった。その内容は,論文としてまとめ,北海道教育大学紀要(教育臨床研究編)第74巻第2号での公表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究2年目の計画は,具体的な授業計画を検討し,授業実践することであったが,授業実践校のご協力のおかげで予定通り実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も今年度と同様に授業実践校との意見交換を通して授業を計画し実践する。それとともに,学会での発表や論文の公表を通して,この実践の成果を広く発信していく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
・ICT機器の使用により計画段階で計上していた授業準備費が不要となったため。 ・学会発表ができなかったため旅費が不要となったため。 ・次年度は普及啓発資料の作成等にあてていきたい。
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