義務教育学校の5年生から7年生を対象に,家庭科におけるシティズンシップ教育実践に関する実証的研究を行った。その結果,家庭科におけるシティズンシップ教育実践において,以下のような教師の姿勢や役割が重要だと示唆された。 第一に,子どもの私的で多様な生活経験や生活実感及び既有の知識を尊重し,それらを起点とした対話的な授業展開を重視する教師の姿勢。第二に,子どもの私的で多様な生活経験や生活実感及び既有の知識に基づく考えとクラス全体,社会的課題,当該問題の解決,授業後の学級生活及び学校生活とをつなぐ教師の役割。第三に,児童の考えを可能な限り実現させる姿勢をとり学校外の人材等と連携を図る役割。
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