本年度は3年間の研究の最終年であることから、まず、過去2年間(2021年度、2022年度)の研究成果をレビュー、整理した。その上で、それらを参考に、学校と地域との往還をベースとする実践プログラムの検討に取り組んだ。実践プログラムの素案がとりまとまった段階で、教育関係者1名、地域キーパーソン1名にインタビュー調査を実施し、実践プログラム素案に対する意見をいただいた。その後、インタビュー調査の結果を参考に、実践プログラムをブラッシュアップ。最終案をデザイン事務所に依頼し、編集デザインいただき、実践プログラムをワークブックとして完成した。ワークブックのタイトルは、「持続可能なまちづくり(SDGs11)のススメ 学校(家庭科住領域)と地域の往還を軸とした学習と活動の手引き」である。ワークブックはA4サイズで表紙、目次、裏表紙を加えて10ページであり、別途、ワークシートが6シートある。目次は、目的と使い方、持続可能なまちづくりのための実践例(SDGs11へのいざない)、A.学校内学習①/人の一生と家族、地域社会、B.地域との往還①/フィールド調査(新旧住宅団地の比較分析)、C.学校内学習②/モデルタウンで30年後を予測、D.地域との往還②/地域の課題解決(空き家・空き地に注目)E.地域との往還③/成果発表と共有である。今後は、本ワークブックを活用し学校と地域の往還のまちづくりの学びと活動を実践するとともに、ワークブックの改良等を進めていきたい。
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