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2023 年度 実施状況報告書

大学の地域連携機能の強化・発展を促進する要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02622
研究機関東北大学

研究代表者

猪股 歳之  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (60436178)

研究分担者 稲永 由紀  筑波大学, 大学研究センター, 講師 (80315027)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード高等教育 / 地域
研究実績の概要

高等教育機関と地域の連携強化が求められているなかで、大学・短大では、地域との連携推進を企図した教育プログラムの開設や専門人材の配置などの取り組みが進んでいる。このように地域との連携を重視する教育内容やカリキュラムなど組織・制度的側面における連携促進の素地が整備されつつあるが、それらの成否に影響を与えている要素は何であるのかは十分に把握されていない。本研究では、その要素を検討し、より多くの高等教育と地域間の取り組みが成果を上げることに有効な指標を提示することを目的としている。
令和5年度は、大学地域連携の強化と発展を促進する具体例を検討するための調査を行った。そのなかでは、特に小規模な高等教育機関や設置から間もない教育課程などにおいてそれぞれの機関や課程独自の大学地域連携の形が生じうる可能性が示唆された。この背景には、小規模であることからの意思統一の容易さ、大学側の担当者が持つ裁量の大きさ、大学側担当者と地域側担当者のネットワークの強さ、制度そのものを新たに構築していく必要性、制度運用上での柔軟さなどがあると考えられる。もちろんこれらは伝統的な大規模校でも持ちうる特徴であるが、小規模校や新しい教育課程では必然的に求められる側面もあり、こうした性質を持ちやすい可能性がある。そしてこうした特徴を持つ高等教育機関や教育課程では、大学側の地域連携担当者のリーダーシップが発揮されやすく、その人材が持つ意欲やスキルが関係性に反映されやすいことが推測された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

校務多忙のため調査の実施が十分にできていない。

今後の研究の推進方策

調査の実施や研究成果の発表の実現に向けて,共同研究者と連携して状況の把握と調整に当たる。

次年度使用額が生じた理由

(理由)校務多忙により予定していた調査が実施できなかったため。
(使用計画)未実施の調査の実現に向けて調整を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 地域における産官学連携コンソーシアムの自立化に向けたあり方-留学生就職促進プログラムの2拠点を事例として-2024

    • 著者名/発表者名
      門間由記子・猪股歳之
    • 雑誌名

      東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要

      巻: 10 ページ: 165-476

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 非大学型高等教育教員の能力と経験:学術と実務の経験はどのように教育指導の力に関わるのか2023

    • 著者名/発表者名
      稲永由紀・吉本圭一
    • 雑誌名

      高等教育研究

      巻: 26 ページ: 159-177

    • 査読あり
  • [図書] 日本の大学と地域社会との相関システム形成:その葛藤と調整2024

    • 著者名/発表者名
      稲永由紀
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      978-4-7989-1896-9

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公開日: 2024-12-25  

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