研究課題/領域番号 |
21K02639
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
日向野 幹也 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 教授(任期付) (00165086)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 海外リーダーシップ教育研究者と共同研究・執筆 / 国内リーダーシップ教育研究者と共同研究 / リーダーシップ開発効果の測定ツール作成 |
研究実績の概要 |
1)海外リーダーシップ教育拠点の担当者との共同研究=2020年Global Conference, International Leadership Associationでの発表に基づいて ,Gama Perruci教授編著”The Study and Practice of Global Leadership(Building Leadership Bridges), Emerald Publishing”の第9章”Recent Developments in College Leadership Education in Japan”を執筆した(2022年3月出版). 2)International Leadership AssociationのGuiding Principles改訂委員になり,共同で最終案を提出した.その過程では打ち合わせは主にzoomで行なった.最終版はpdfで www.ila-net.org からダウンロード可能である.日本の研究者として初めてこの制定・改訂作業に最初に関わったことになる. 3)国内リーダーシップ教育研究拠点の担当者と共同研究=立教大学・共立女子大学・名古屋大学・名古屋工業大学・桃山学院大学・淑徳大学・甲南女子大学など国内9大学の担当者,および当初計画にあった杉森公一氏(金沢大学,教育工学専攻)と共同で書籍を執筆中(編著).2022年度に出版予定である. この執筆過程において,もともとアメリカ発であった経験学習的リーダーシップ開発の手法を,各大学の研究者がどのようにカスタマイズしているかが共有できた. 4) 国内ジャーナル(『日本労働研究雑誌』)への掲載原稿「職場と学校のリーダーシップ開発」の執筆を開始した(2022年度出版予定). 5) ビジネス・リサーチ・ラボの伊達洋駆氏との共同研究の結果,リーダーシップ開発の効果を計測するツールのプロトタイプができあがり,年度明けに早稲田大学内での授業で使用するための「ヒトに関する研究」の研究倫理審査プロセスに乗せる予定である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
英語での出版,日本語での共同研究,ILA研究者との共同作業,リーダーシップ開発効果の計測ツールの開発,いずれもほぼ予定どおりに進行した.当初,コロナ禍で内外研究者との共同研究の遅れが懸念されたが,zoom等の発達やユーザの習熟により,既に交流のある研究者とのコラボレーションには大きな支障はなかった.ただ,対面実施の学会が無かったため,新しい研究者との出会いは激減している.
|
今後の研究の推進方策 |
国内リーダーシップ開発拠点の研究者との共同研究の出版を実現すること,国内の労務関係ジャーナルへの寄稿を実現すること,海外の研究者(ワシントン州立大学など)との新しい共同研究を始めることを予定している.ただ,新しい研究者との出会いの機会が特に海外について激減しているため,海外出張が可能になり次第,そうした機会を作る活動を再開したい.
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により海外出張が不可能になったため,海外出張費用分の一部を前倒ししてリーダーシップ開発効果測定ツールの開発に使用した.22年度は海外出張の再開が予想されるのでその費用に充てる予定.
|