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2022 年度 実施状況報告書

正課内外・キャンパス内外に拡張された大学教育の社会的レリバンスを探る探索的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K02654
研究機関新潟大学

研究代表者

高澤 陽二郎  新潟大学, 教育基盤機構, 助教 (10794315)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードラーニング・ブリッジング / 学生エンゲージメント / 正課・正課外 / 大学生の成長理論 / 大学生の学びと成長 / 社会へのトランジション / 若手社会人アンケート調査
研究実績の概要

令和4年度は前年度の研究実績から引き続いて、調査分析、研究成果の公開を行った。
【調査分析①】大学生への半構造化インタビュー調査からの研究では、前年度に論文発表した「正課内外をつなぐ学生のラーニング・ブリッジングの意味づけのパターン」を基に、ラーニング・ブリッジングを学生に促す「学び・経験への関与のあり方」を明らかにするための質的分析を行い、研究成果となる論文を『名古屋高等教育研究』第23号にて発表した。具体的には、米国の高等教育等で広く用いられる学生エンゲージメントの概念を援用してインタビュー調査の解釈を行い、学び・経験への関与のあり方として、「1「ある学び・活動への量的・質的に深い関わり」、2「1つの活動の枠を越えた経験学習の実行」、3「大学・学部内にとどまらない多様性の経験」、4「自らが学ぶ分野の特徴の認識と関連づけ」の4つのカテゴリー及び10のサブカテゴリーを抽出した。更にこれらのカテゴリーと、それが要因となって促されるラーニング・ブリッジングの意味づけのパターンとの間の対応関係について仮説を提示した。正課内外の個別の活動に対応したラーニング・ブリッジングへの着目とその推進要因の検討が進む中、多くの場面に共通するラーニング・ブリッジングの基盤的要因について知見を得たことは一定の成果である。
また上記の研究成果もふまえ、実施済みの若手社会人・質問紙調査(WEBモニター:回答850名)【調査分析②③】の結果について、統計的手法による分析と考察を進め、近々に論文としての発表を行うための一定の成果を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度の研究成果をさらに発展させ、大学生インタビュー調査を基にした2本目の研究論文を公開できたほか、令和4年度の研究計画として想定していた若手社会人・質問紙調査の分析・考察がおおむね計画通りに進んだため。

今後の研究の推進方策

引き続き、計画に沿って研究を進める。
具体的には、令和4年度に進めた若手社会人・質問紙調査の分析・考察を基にした研究論文の公開を目指す。
さらに、当初の研究計画でも示していた研究成果の社会への還元(発信)を積極的に行っていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍における調査研究旅費の未使用(オンラインでの対応)、論文別刷り作成のタイミングが令和5年度にずれたこと等により、使用額に若干の残額が生じた。今後については、対面で実施される学会等での調査研究旅費に加え、研究成果発信のための費用等に予算を使用し、確実な研究の進展と成果公開を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 正課内外を架橋するラーニング・ブリッジングの推進要因 : 学生エンゲージメントの観点で2023

    • 著者名/発表者名
      高澤 陽二郎、松井 賢二
    • 雑誌名

      名古屋高等教育研究

      巻: 23 ページ: 391~414

    • DOI

      10.18999/njhe.23.391

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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