研究課題/領域番号 |
21K02660
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小林 修 愛媛大学, 国際連携推進機構, 教授 (20294788)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | サービスラーニング / withコロナ / ハイブリッド / オンライン |
研究実績の概要 |
本研究初年度の2021年度から実施している,2020年度までの7年間の国際サービスラーニングの学生成果物の分析について継続して,整理,分析を続けている。2021年度に開発を開始した,ハイブリッド型グローカル・サービスラーニング・プログラムについては,関係するプログラム実施研究者と協議を継続し,2021年2月と2022年2月の2回,プログラムの試行を行い,2023年度からにプログラムに正式に実装することになった。2022年度に,3年ぶりに実地で国際サービスラーニングを再開し,2023年度もハイブリッド型グローカル・サービスラーニング・プログラム実施し,学生の学びを評価するためのデータを収集した。これまでに収集した学生成果物のうち分析を行った一部のデータについて,研究会で公表した。他のプログラムとの学習効果の比較に用いるため,2022年度に台湾派遣プログラムに参加した日本人学生について同じ評価手法を適用してデータ収集を行い,解析を行った。評価手法についても,すでに活用しているMSC(Most Significant Change)分析以外に,X-Finderと呼ばれる民間企業の評価指標について2022年度に加えて2023年度も継続的に実施し,国内で留学生と日本人学生がともに学ぶ課題解決型インターンシップ・プログラムで,学生を対象に試行し,その予備的な結果を現在論文として発表するために準備している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 初年度の2021年度,そして2年目の2022年度当初は,完全オンラインによるプログラムの開発を行うことができたが,2022年度前半まで,コロナ禍の収束の見通し が立たず,実地を伴ったハイブリッド型グローカル・サービスラーニング・プログラムは,そのプログラムの開発にとどまり,試行するタイミングがやや遅れ た。 結果的には,コロナ禍の動向と社会状況の変化と,それに伴って国,地方,大学のコロナ対策の方針変更により,2022年の夏に,インドネシアから学生を受け入 れてのプログラムの実施,そして2023年春にはインドネシアへの日本人学生を派遣するプログラムを実施ることができ,必要な情報を収集することができた。さらに,2023年夏,2024年春にも受入・派遣プログラムを計画通り実施することができ,評価分析に必要なデータを収集することができた。2024年度は,コロナ禍で実施できなかった2021年度の不足するデータを収集する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は,コロナ禍の動向と社会状況の変化と,それに伴って国,地方,大学のコロナ対策の方針変更により,2022年度,2023年度は,夏にインドネシアから学生を受け入れてのプログラムの実施,春にはインドネシアへの日本人学生を派遣するプログラムを実施することができ,必要な情報を収集することができた。2021年度に収集できなかったデータについては2024年度に収集を行うこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
使用額のうち,特に旅費についてコロナ禍などの状況により次年度以降に旅費を伴った活動を実施する必要が生じた。また,解析するにあたり2021年度に十分なデータを収集できていなかったこともあり分析に必要な経費について2024年度のデータを加えて執行する必要が生じた。2024年度は,これまで遅れていた研究・成果発表のための国内・海外移動の制限がほぼなくなったことを受けて,研究に必要なデータも十分に得られる目処がたっているため,順調に研究を実施し使用額を使用できると計画している。
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