研究課題/領域番号 |
21K02668
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
水上 祐治 日本大学, 生産工学部, 教授 (60738649)
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研究分担者 |
大畠 昭子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 特任上席URA (00301747)
本多 啓介 統計数理研究所, 運営企画本部, URA (50568425)
濱田 ひろか 統計数理研究所, データ科学研究系, 特任研究員 (80797267)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 個人内多様性 / イノベーション |
研究実績の概要 |
日本の高等教育の組織形態とIR活動の現状をマクロ的視点で把握する手法として、個人内多様性に焦点を当てイノベーション創出の戦略を見えるかする手法がある。 経営学の分野では、イノベーションを創出する人材として、個人内多様性を持つことが着目されている。イノベーションは、既存の複数の分野の知が交わり、新たな知を生み出すことをいう。個人内多様性がある人材は、異なる複数の分野を持ちそれら分野を掛け合わすことができる人材である。 本年度の研究成果として2編の論文があり、まず、研究者の個人内多様性を見える化する指標としてMM-Indexを用い、人工知能分野の研究において、イノベーション的発展がどのように進んでいるのかについて、国別にその違いを示した。分析の結果、その類似性に地域性があること、地域により人工知能の研究の方向性が異なっていることを示すことが出来た。研究結果は、国際会議The 11th Conference of the IASC-ARS(2022年2月)にて発表した。タイトルは、「International comparison of innovation strategies in artificial intelligence research: an analysis of intrapersonal diversity using bibliographic databases」である。 次に、日本の高等教育の組織形態の把握としてポスドクの現状把握について、International Institute of Applied Informaticsに論文が掲載された。タイトルは、「The Importance of Research Collaboration for a Postdoctoral Researcher」である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究方法は3段階で構成され、日本の組織形態とIR活動の現状をマクロ的視点で的確に把握、次に、ブライトスポットアプローチを用いて、IR活動の活発な組織、活発でない組織の特徴をミクロ的視点で詳細に把握、最後に日本型IR業務プロセスを導出し公開するものである。 令和3年度の第1段階では、現状把握とし、日本の高等教育機関の組織形態とIR活動の現状を的確に把握することを目指すものであった。具体的には、まず、所属校の教員を対象にアンケート調査を実施する予定であったが、所属校側の状況を鑑み、アンケート調査の準備は整っているが、アンケート調査の実施は差し控えている。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は、第一段階の調査を早い段階で実施することを目指し関係者と調整している。その後は、予定通り第2段階の調査に移行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額については、本年度計画していたアンケート調査が順延となっていることが挙げられる。これについては次年度実施する予定であるため使用額が生じた。また、コロナ禍のため、本年度は、出張を伴う調査研究を自粛していたことが挙げられる。これらについても来年度実施する予定であるため使用額が生じた。
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