研究課題/領域番号 |
21K02693
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
中山 祐一 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (00781428)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 重症心身障害 / 成人移行期 / 特別支援教育 / キャリア教育 / 卒業 / 準備性 |
研究実績の概要 |
2022年度は移行アセスメントツールを実用化に向けて、ツールの使用の手引きの作成に取り組んだ。研究フィールドにて進路支援に関する参与観察を実施するため、研究フィールドの担当者と打ち合わせを複数回重ね、参与観察の方法と倫理的配慮について討議した。討議内容を踏まえて研究計画書を修正し、2022年12月に所属先の倫理委員会の許可を得た。 2023年1月から手引き作成のために進路支援に関連する教育活動についての参与観察を実施した。進路支援の要素として、進路懇談会、連絡帳による申し送り、自立活動ファイルによる引継ぎ、医療的ケアマニュアルの作成などが特定された。加えて、進路支援は日々行われるものもあるが、特に保護者に対する情報提供においては情報提供の公平性が重視されており、進路懇談会や学年通信などによって同時に同じ情報を提供することが大切であることが明らかになった。 2023年度には、上記の参与観察で明らかとなった進路支援の要素について報告書を作成した後、研究フィールドの研究対象者に確認いただき、メンバーチェックを実施する予定としている。その後、学校現場で行われている進路支援に応じた移行アセスメントツールの使用の手引きを作成し、その使用の手引きにそって生徒と保護者へ活用し、ツールの有用性を検証する予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度に本研究の研究デザインをシングルケース実験デザインから参与観察法(フィールドワーク)へ変更したことにより、全体的に研究計画が後ろにずれることになったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には、移行アセスメントツールの使用の手引きを作成し、実際に生徒と保護者へ活用し、その有用性について検証する予定としている。検証方法として、アクションリサーチを検討しているが、調査期間が長くなってしまい現場への負担が大きくなるため、研究フィールドへの丁寧な説明が必要となる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の研究計画(研究デザイン)の変更に伴い、謝金の支払いが少なかったことが次年度使用額が生じた理由である。加えて、調査開始が遅れ、研究結果を得る時期が遅くなり、学会発表を実施することが難しかったため次年度使用額が生じた。
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