研究課題/領域番号 |
21K02699
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
成島 朋美 筑波技術大学, 保健科学部, 助教 (20827365)
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研究分担者 |
櫻庭 陽 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (70387934)
鮎澤 聡 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (20400682)
中村 直子 筑波技術大学, 保健科学部, 講師 (00455940)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 視覚障害 / マッサージ / 等尺性収縮 |
研究実績の概要 |
2021年度は、まず大腿部の筋(大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋・大腿二頭筋長頭・大腿二頭筋短頭・半膜様筋・半腱様筋・恥骨筋・大内転筋・長内転筋・短内転筋・薄筋)および膝関節に関する解剖学的資料の作成を行った。起始停止・作用・支配神経に加え、筋の形状をイメージしやすくするため、言語での補足を加えた。この資料は全盲・弱視ともに使用可能とするためテキストデータを主な情報とし、図を用いた部分に関しては言語での情報保障を加えた。次に、各筋を等尺性に収縮させる際の姿勢、負荷をかける部位・角度を検討し、正確な等尺性筋収縮の条件についてモデルケースを作成した。被験者となる視覚障害マッサージ師3名の選出を行った。 2021年12月より産休に入ったため、現在研究は休止している。対象者には育児休暇明けの2022年12月以降に実験参加の内諾を得ている。 今後の計画として、2022年度中に大腿部の等尺性収縮を用いた筋の触察方法についてモデルケースの動画を撮影し、視覚障害マッサージ師による検討を経て、その手法を確立する。その後、圧・リズムの音声化によるマッサージ方法の伝達を検討する予定であったが、当初予定していた機材、マッサージスコアリーダーがWindows7からアップデートされていないことが判明したため代替品となる機材について現在検討している段階である。2023年度には代替機材による音声化を実現し、オンライン実技講習の検討に進む予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が産休および育休を取得したため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に視覚障害マッサージ師による等尺性収縮を用いた筋の触察について手法を確立する。研究計画は研究代表者の出産により遅れているが、復職後の遂行に問題はない。 しかしながら、当初予定した機材の使用が困難となったため、マッサージの圧・リズムを音声化できる機材の調達が不可欠となる。現在、いくつかの企業・研究者と実現の可能性について検討している段階である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の出産に伴う産休・育休および当初予定していた機材が使用不可となったため2021年度の支出が無くなった。 2022年度(2022年12月)に復職後、実験の再開に伴い、撮影機材の購入や謝金の発生が予定される。また、2023年度にはマッサージ情報の音声化を実現させる機材を開発・購入予定である。
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