研究課題/領域番号 |
21K02701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
神尾 陽子 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 客員教授 (00252445)
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研究分担者 |
菅原 ますみ 白百合女子大学, 人間総合学部, 教授 (20211302)
齊藤 彩 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (30794416)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達障害 / 発達支援 / メンタルヘルス / 育児 / アタッチメント / 縦断研究 / 横断研究 |
研究成果の概要 |
タッチミー調査(所沢子どもの心の健康調査)への登録者数は90名となった。そのうち、初回時および1年後の2回目のデータを分析対象とし、地域の発達支援機関がいつ、どのような特徴のある子どもと家族に対して支援しているのか、また初回相談から療育につながる人の特徴を明らかにすることを目的として解析を行った。結果は、親が初めて気になってから相談に至るまで1年~2年要した。相談に至ったケースは、ASDやADHD特性だけでなく、情緒や行動の問題の問題も抱えていた。ASD特性、衝動性の問題がより大きく、また育児ストレスが高いケースが療育につながりやすく、早期開始はより大きな改善と関連した。
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自由記述の分野 |
児童精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、幼児の発達障害特性は単独で現れず、情緒や行動も含むメンタルヘルス全般の問題を併発することが確認され、介入研究を行う際には子どものメンタルヘルス全般に加え、親の育児ストレスやメンタルヘルスも含む包括的なアウトカムの設定が必要であることが確認された。社会的には、幼児期に支援ニーズが顕在化したケースに対して地域の支援資源が分配されていることが確認された。今後は、発達的な潜在的な問題あるケースへの資源の分配についても、長期的な予後に基づく有用な支援方策の検証が必要である。
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