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2023 年度 研究成果報告書

失明者が対人距離を認識するための通電覚の信号化に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K02712
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関群馬パース大学

研究代表者

木村 朗  群馬パース大学, リハビリテーション学部, 教授 (20367585)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード失明者 / 電流印加 / 心因性発汗 / 通電信号情報 / 危険回避 / 生体インピーダンス / ドライブ現象 / 吸湿性材料
研究成果の概要

失明者においてコロナ禍ではphysical distanceへの対処困難が生じていた。赤外線センサーと低周波を皮膚へ通電することを利用して信号を作り、それによって対人接近を認識させるシステムを開発した。実用性を阻む弱点として「せかされるような心理的な負荷によって生じる皮膚電位の急変」によって、間隔の短い不連続な打点が連結して判読困難となることが判明した。前腕部の通電部位と手掌において発汗に伴うインピーダンスの変化が原因であることを突き止め、電極の吸湿性素材を用いた電極により発汗の問題は解決した。しかし吸湿性素材を含む電極による通電信号は反応時間の潜時を引き起こすことが課題となった。

自由記述の分野

リハビリテーション科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

電気を通して合図を送る装置を失明された人に使ってもらうと、心理的・生理的緊張に伴って急に通電信号のモールス信号がわからなくなる場合があります。この原因はわかっていませんでした。そこで、汗が関係していると見積もって、汗を吸い取る電極を用いることでこの現象が変化することを確かめました。ただ、この電極には反応時間が遅延するという弱点があることが判明しました。この弱点を克服すれば視覚や、聴覚に障害のある子どもから成人、高齢者に至る人々の安全な行動を助けることができます。このような通電信号を感じ取り判断するという知覚と認識の性能を高める装置の改良によって実用性が飛躍的に増えるものとなるでしょう。

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公開日: 2025-01-30  

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