• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

障害者の生涯スポーツを見据えた体験型教員養成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02729
研究機関順天堂大学

研究代表者

尾高 邦生  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60851102)

研究分担者 渡邉 貴裕  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00621731)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード障害者 / 生涯スポーツ / 特別支援学校 / 教員養成
研究実績の概要

本研究の目的は、障害のある人が生涯にわたって運動やスポーツに親しむことにつながる授業づくりができる特別支援学校体育科教員の養成するために、知的障害特別支援学校における体育授業の実際と、地域での障害者スポーツに関する現状、実際に活動する知的障害者のスポーツに関するニーズを明らかにし、体育系大学における生涯スポーツを見据えた体育指導のできる特別支援学校教員養成プログラムを開発することである。
2023年度は、大学生と協議しながら、体育の授業づくりについての検討を行った。
前年度の調査で明らかになった知的障害者本人のスポーツに関するニーズや体育の授業に対する意識、体育科教員の意識などについて情報提供したのち、3回の模擬授業を設定し、授業構想・準備-授業実施-授業研究会の経過を経て、授業づくりの視点を検討した。
授業展開上の視点として、教示の仕方、場の設定、言葉がけ・働きかけ、フィードバック、雰囲気作りなどが、KJ法を用いて抽出された。これらは、前年度調査した生徒自身の体育の授業の意識と関係する要素として考えられ、今年度は、体育教員の認識、生徒の授業意識、大学生の考えた授業づくりの視点について整合性を検討し、養成プログラムの開発を行い、試行をする。大学教員、特別支援学校教員、生徒に対しプログラムの内容についての評価を求め、妥当性を検討する。
また、2022年度の調査で得られた、知的障害のある生徒の体育の授業の意識について、国際学会で発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染症による影響が研究開始当初は大きく、年単位で計画の実施が遅れたが、調査方法の変更や対面授業の再開などにより、研究遂行が可能になった。
しかし、当初の計画に比べ、進捗は遅れている。
そのような状況の中、今年度は、昨年までの調査で得られた、体育科教員の意識、知的障害生徒のスポーツニーズや体育授業への意識などを踏まえ、大学生と協議しながら、知的障害生徒に対する授業づくりの視点について、模擬授業の実施を通して検討を行うことができた。
また、2022年度に実施した調査である、「知的障害のある生徒の体力・運動能力と体育授業の意識との関係」について国際学会において発表した。

今後の研究の推進方策

2023年度に実施した知的障害生徒への体育の授業づくりの視点の検討を踏まえ、分析を行う。それらの結果をもとに、プログラム化を図り、試行する。大学教員、特別支援学校教員、生徒に対しプログラムの内容についての評価を求め、妥当性を検討する。体育系大学における生涯スポーツを見据えた体育指導のできる特別支援学校教員養成プログラムとして学会等で公表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗状況を踏まえ、研究計画に遅れが生じたため、研究のまとめと研究発表を行うため、次年度の使用額が生じた。そのため、次年度に研究発表のための経費として使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] RELATIONSHIP BETWEEN PHYSICAL FITNESS AND MOTOR ABILITY AND AWARENESS OF PHYSICAL EDUCATION CLASSES AMONG STUDENTS WITH INTELLECTUAL DISABILITIES.2023

    • 著者名/発表者名
      Kunio Odaka
    • 学会等名
      2023 International Symposium of Adapted Physical Activity
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi