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2023 年度 実施状況報告書

吃音のある子どもの保護者ときょうだいの心情、専門家の介入による影響について

研究課題

研究課題/領域番号 21K02735
研究機関関西外国語大学短期大学部

研究代表者

堅田 利明  関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (80758029)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード吃音 / 理解・啓発 / きょうだい支援 / 専門家 / グループインタビュー / 質的研究
研究実績の概要

講演・ファシリテータ活動、1.4月「保護者の大阪座談会ZOOM」開催。保護者25名、オブザーバー20名、スタッフ12名の計57名で実施。進展予防に保護者や専門家ができることを解説した。2.5月「保護者座談会」を開催。保護者2名、オブザーバー・スタッフ11名の計12名で対面にて実施。本人と周りの理解推奨の意義を解説した。3.10月「保護者座談会」を開催。保護者2名、オブザーバー・スタッフ10名の計14名で対面にて実施。周りへの啓発方法と意義について解説した。4.11月「保護者座談会」を開催。保護者30名、オブザーバー・スタッフ40名の計70名で対面にて実施。きょうだいに対する理解推進の意義を「きょうだいインタビュー調査研究」データをもとにと解説した。
学会発表
1.8月「吃音のあるこどものきょうだい-グループインタビューにおけるきょうだいの心情」(日本特殊教育学会ポスター)
(内容)吃音のある人(以下、同胞)と兄弟姉妹(以下、きょうだい)は、同胞の吃音をいつ誰からどのように教わり理解したか。吃音の捉え方、心情、それらの変容を明らかにするため10名にグループインタビューを実施。結果は、172個の重要アイテムを抽出し、「告知・解説・受け止め」「対親心情」「対同胞心情」「変容」の4個の「重要カテゴリー」を抽出し考察を加えた。
2.10月「吃音のあるこどものきょうだい支援の意義―母親のグループインタビューから」(日本吃音・流暢性障害学会ポスター)
(内容)保護者は、きょうだいに吃音について説明をしたか、伝え方、きょうだいの反応、保護者の心情を明らかにするために母親10名にグループインタビューを実施。結果は、203個の重要アイテムを抽出し、そこから「告知・解説・受け止め」「差異・期待」「きょうだい支援」「グループインタビューからの気づき」の4個の「重要カテゴリー」を抽出し考察を加えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ下の影響で調査研究の着手に時間を要してしまったが、本年、ようやく日本特殊教育学会と日本吃音・流暢性障害学会の両学会において、これまでの研究成果をポスター発表にて報告することができた。いずれも質疑をはじめ研究者や当事者、保護者から多くの示唆をいただくことができた。

今後の研究の推進方策

専門家の臨床スタイルがきょうだい支援に及ぼす影響の点から、他の専門家のもとに通うきょうだいの吃音理解深度、同胞への関わり方、保護者の認識についてグループインタビューを新たに計画中である。

次年度使用額が生じた理由

計画通り使用しましたが残高が僅かに生じました。来年度の調査研究の一部として使用します。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] きょうだい支援 : 専門家による認識と実践2023

    • 著者名/発表者名
      堅田利明
    • 雑誌名

      人権を考える

      巻: 26 ページ: 19-34

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 吃音のある子どもとその家族の支援に、 小児保健・医療・教育・保育・福祉・心理の 専門職が連携することの意味2023

    • 著者名/発表者名
      堅田利明
    • 学会等名
      第9回 日本小児診療多職種研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 吃音のあるこどものきょうだい-グループインタビューにおけるきょうだいの心情、きょうだい支援の意義2023

    • 著者名/発表者名
      堅田利明
    • 学会等名
      日本特殊教育学会大会発表論文集 P2E-23
  • [学会発表] 吃音のあるこどものきょうだい支援の意義―母親のグループインタビューから2023

    • 著者名/発表者名
      堅田利明
    • 学会等名
      日本吃音・流暢性障害学会ポスター発表

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公開日: 2024-12-25  

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