研究課題/領域番号 |
21K02746
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
都竹 茂樹 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (70467869)
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研究分担者 |
平岡 斉士 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (80456772)
長岡 千香子 熊本大学, 教授システム学研究センター, 助教 (90749839)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 遠隔保健指導 / eラーニング / トレーニング科学 / メタボリックシンドローム |
研究実績の概要 |
働く世代の心身の健康増進は、本人のみならず家族や社会、企業にとっても重要であり(健康経営)、国はメタボ健診・保健指導やストレスチェックを義務化してきたが、心身に問題を抱える人たちは増加する一方である。一因として、心身の健康状態、健康への意識や実践状況、業務内容などが各人で異なるため、画一的かつ一方通行的な支援では、大多数の層は興味を示さず、行動変容にもつながらないことが挙げられる。本研究では、応募者が2012年より遠隔支援してきた2,000名分のデータを分析、ARCS動機付けモデルを活用して各人の行動や心身の状況に応じた、個別の健康支援策を自動選択、適切なタイミングで遠隔配信するプログラムを開発し、働く世代の生活習慣病やメンタルヘルスの発症予防・改善をめざす。 初年度の2021年は、パイロットスタディとして、生活習慣病予防改善に資する食事と運動を1ヶ月間実施する遠隔のヘルスプロモーションプログラムを実施した。プログラムの内容は、本研究の最終目的である各人の行動や心身の状況に応じたフレキシブルなものではなく、予め決められたプログラムを実施するものとした。また質問などは随時対応することとした。参加者数は305名(男性151名、女性154名、年齢階層別では50歳代が最多、ついで40歳代であった)が参加。プログラム後半14日間のうち11日以上運動を継続した割合は47.2%、腹囲は平均1.8cm(最多は腹囲が1ヶ月で3cmから4cm減少)であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍ではあったが、遠隔での実施のため300名に実施できた
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は2021年度に実施したパイロットスタディ参加者の記録表、および1ヶ月後の運動継続、食事継続にあたって実施した工夫、できなかった理由を分析し、プログラムの改善につなげたいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
既存の遠隔支援システムを使用したため予算は使用しなかった。2022年度は遠隔支援システムの制作に使用予定。
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