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2021 年度 実施状況報告書

問題解決型グループ学習における根拠に基づく意見集約支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 21K02780
研究機関目白大学

研究代表者

森 幹彦  目白大学, 社会学部, 准教授 (70362423)

研究分担者 小山田 雄仁  鳥取大学, 工学研究科, 助教 (30708615)
前波 晴彦  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 事務局, 准教授 (40604848)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードグループ学習 / ワークショップ / 議論プロセス
研究実績の概要

本研究は、対話と議論を主体としたグループ学習において、意見の根拠を確認しながら集約する作業を支援するシステムを目指しており、集約における意見の背景を説明可能にする必要がある。そこで本年度は、活動における背景情報による説明を参加者の行動から説明できるかを試みた。そのために、本研究グループで開発した大判模造紙上の付箋紙の位置を頭上に設置したカメラによって追跡するシステムを用いた。本システムにより得られたアイディア創発のワークショップの活動データを分析した。
本年度は、付箋紙の移動状況から活動フェーズの説明可能性を検証した。このワークショップに用いた付箋紙には、参加者によって提示された「参加者付箋紙」に対して、それらの付箋紙群に名前付けするため「グルーピング付箋紙」があった。対象ワークショップでは、フェーズを明示的に変える設計はしておらず、場の状況に応じて暗黙的にフェーズが変わっていっていた。そこで、付箋紙の移動状況の違いに注目して、一定期間ごとの移動数のオッズ比を計算し、付箋紙の移動距離とともに用いたところ、活動のフェーズによる付箋紙の移動を観測し記録したことによって活動の一部状況が把握可能であることが分かった。すなわち、意見表明のフェーズと意見集約のフェーズがある程度判別できることが分かった。議論の内容は活動フェーズによって変わることから、議論に関与した付箋紙とその利用目的を識別可能になると期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の感染拡大が進んだため、グループ学習を実施できなかった。そのため、本研究が対象とする対面の活動を試行することができず、流行が起こる前に試作システムで記録したデータを分析するに留まった。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルス感染症の感染に対して細心の注意を払いながら、可能な範囲と規模でグループ学習の活動を試行したい。また、意見集約の支援をする方法について、可能な部分については先に実施することも検討する。さらに、今後しばらくはこの状況が続く可能性があることと、今後はグループ学習においても遠隔と対面のハイブリッドが進む可能性も勘案し、対応できることはないか検討していきたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の感染拡大を受けて、学習活動の実践ができなかったことと、旅行ができなかったことにより繰り越しが発生した。
感染状況を見ながら、本年度に実施できなかった部分について次年度以降で実施していきたい。また、遠隔と対面のハイブリッドについても検討を進めるため、対応するシステム開発のために研究費を用いることも検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 付箋紙の移動に基づくワークショップの状況把握の試み2022

    • 著者名/発表者名
      森幹彦, 小山田雄仁, 前波晴彦
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システム・情報部門 第27回社会システム部会研究会

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公開日: 2022-12-28  

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